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第32回大会期 2006年10月24日 全国大会から11ヶ月がたちました。二中委のテーマは、大会後の努力と教訓をくみとり、青年の要求、願いとの関係で民青同盟の値打ちを明らかにすること、青年運動と民青同盟の前進方向をしめすことにあります。この中央委員会を成功させて、来年春の新歓運動といっせい地方選挙、その後の参議院選挙を青年の願いを実現する大きな節目として位置づけ、この秋から、青年に打って出る活動と、同盟拡大に全力をあげてとりくむことをよびかけます。 中央常任委員会からの報告は、決議案の強調点についての説明を中心に行います。 ■1、青年の切実な要求、輝く民青同盟の値打ち (1)働くこと、学ぶこと、あたたかい仲間――あふれる願いにこたえて まず第一章です。「青年の切実な要求、輝く民青同盟の値打ち」とあるように、自民党政治のなかで、青年の要求が切実さをまし、民青同盟の値打ちがますます輝いていることを明らかにしているのが、この章の中心点です。 大会後、私たちは仕事と雇用の運動、教育問題、仲間と成長の願いにこたえる活動、平和・憲法など、どの問題でも、切実な要求にこたえる運動を多彩にひろげてきました。 決議案は、それぞれの願いにこたえるために、どのように運動をひろげてきたのか、またそのことがどういう意味をもっているのか、そして、今後の運動の発展方向はどこにあるのかを明らかにしています。 1.青年雇用めぐるたたかいのいっそうの発展を まず雇用の運動です。私たちの運動が政治と社会を動かし、大きな役割を発揮しています。 決議案にもあるように、「ワーキングプア」や派遣、偽装請負の問題が社会の大問題となっています。ある青年誌では「二十代五人に一人、年収百五十万円時代のリアル悲鳴」「派遣業界リアル残酷物語」(『週刊プレイボーイ』)と特集をくみました。この間、経済誌が相次いでこの問題をとりあげ、「リストラ父さん フリーター息子 悲惨世代――非正規雇用者の大半は低賃金にあえぎ、やりどころのない不満と将来の不安を口にする…この問題を放置すれば、資本主義経済の健全な発展が妨げられる可能性さえでてきた」(『週間ダイヤモンド』)、「日本版ワーキングプア――働いても貧しい人たち…空前の利益を上げる自動車、電機、精密などの製造業。その生産現場で多数の低賃金労働者が生み出されていた。…現場では違法行為や悲惨の山が築き上げられている」(週刊東洋経済)、「残業代が消える――派遣や契約社員ら非正社員の賃金は低く押さえ込まれたままだ。『働けど働けど我が暮らし楽にならざり』が日本に蔓延する」(週刊エコノミスト)と特集しています。 偽装請負の問題では、徳島の企業で偽装請負の青年たちが直接雇用をかちとったり、厚生労働省が通達をだし、解消にむけて動き始めるなど、大きな変化が生まれています。日本共産党の市田書記局長の国会での追及に対して、安倍首相でさえ「ワーキングプアを前提に、コストあるいは生産の現状が確立されているのであれば、それは大変な問題」「法律違反には厳正に対処する」と明言せざるを得ませんでした。この追求もうけて、「朝日新聞」が社説で「偽装請負をなくすためには、請負会社だけでなく、受け入れ側の企業の責任を厳しく問わなければならない」と述べ、産経新聞のコラムでは市田さんの追及を「見応えがあった」と詳しく紹介し、「政府側の答弁は、あまりに形式的でぬるすぎる。『再チャレンジ』どころの話ではない。国会がその芽をつみ取っているとしか思えない。国民にいうまえに、まず政府と国会議員みずからが不正防止に『チャレンジ』すべきではないか」と述べています。 大事なことは、決議案にも述べているように、「こうした変化は、自然に生まれたものではなく、青年が勇気を出して声をあげ、たちあがることを通じて生まれたもの」だということです。三年前にスタートした青年雇用集会をきっかけに、昨年は京都で円山青年一揆が行われ、この秋も、全国十五の県で雇用集会やシンポジウムが計画されるなど、運動が全国にひろがっています。各地で青年ユニオンや「お仕事ネットワーク」など、仕事の悩みや実態を交流し、働く権利を学び、励ましあって解決に足を踏み出すとりくみが、班や地区委員会を基盤に草の根で広がりました。そうした中で、勇気を出して声をあげ、残業代を支払わせたり、解雇を撤回させるなど、さまざまな成果をかちとってきました。 青年の実態は本当に深刻だし、ただちにあらためられなければいけません。私たちの運動が社会を動かし、現実を変える条件もつくり出している、このことを確信に、五月の雇用大集会にむけて、幅広い青年と対話を広げ、署名を呼びかけ、大きな運動とネットワークをつくりましょう。 2.一人ひとりが大切にされる教育を。教育基本法改悪反対、学費値上げストップを 次に教育のとりくみです。 各地のとりくみで明らかになったことは、決議案でも詳しく述べているように、競争と選別の教育によって、多くの青年が深く傷つけられていることです。また世界一高い学費によって、高校生、学生の学ぶ願いが踏みにじられていることも深刻です。それだけに、「一人ひとりが大切にされる教育を」の願いが切実さをましています。 しかし、政府がすすめようとしている教育基本法改悪はこうした青年の願いを根本から踏みにじるものです。その問題点については、決議案で簡潔に述べていますし、中央委員会としてアピールを出して問題点を明らかにし、たたかいをよびかけたいと考えていますので、よく学んでほしいと思います。 報告で強調したいのは、運動をひろげていくうえで、結論を押しつけるのではなく、教育をめぐる青年の切実な要求を交流し、ともに考える立場にたって、教育基本法を学ぶことが大切だということです。 八月には首都圏の高校生たちが、「点数だけで判断しないで」「学びたい気持ちを大切にしてほしい」と、政府や政党に要請をしました。自分たちの受けている教育について交流しながら教育基本法を学ぶなかで運動がひろがり、生徒会役員が「一人ひとりを尊重するのが本来の教育だと思う。文科省の人にそういう自分の気持ちを直接伝えたい」と参加したり、インターネットの掲示板を見た高校生が「教育にいいたいことはたくさんある。自分の思いを訴えたい」と新潟からかけつけました。 各地の大学では、学生といっしょに教育基本法を学び、教育について交流する輪がひろがり、「『人格の完成』って難しいけど、『一人人ひとりを大切にする』ってことならわかる。勉強のできる、できないで子どもの可能性を奪わないでほしい」など、切実な思いが寄せられています。 決議案と中央委員会アピールを学んで、まわりの青年とともに学校や教育に対する思いを交流し、教育基本法と改悪のねらいを学ぶとりくみをすすめ、改悪を許さない世論と運動を急速にひろげましょう。署名や一言カードを政府や国会に集中していくことをよびかけます。 3.“仲間、学び”をめぐる切実な願い 次に、?仲間、学び?の願いにこたえる活動です。 報告で強調したいことは、この間の努力をつうじて、このとりくみが、青年の願いにこたえると同時に、青年が「対立と分断」を乗り越え、社会進歩への一歩をふみだす力になっているということです。 大阪の吹田摂津地区委員会では、班同士の交流をすすめるなかで、「非正規の人を『気楽だな』と思ってしまう」「正社員の人にひけ目を感じてしまう」という班員の思いにこたえて、仕事の学習会を開きました。「正社員と非正規を競わせることで青年が分断されているんだ」「私たちは力をあわせる仲間なんだ」と、同盟員同士の信頼が深まり、仲間とともに社会をかえようということが地区委員会全体の思いになっています。 こうした実践をとおして、決議案は「?あたたかい人間関係、仲間?や、?学び・成長?は、青年の切実な願いです。これにこたえる活動が、『自己責任』論、『勝ち組・負け組』論などを打ち破り、青年が社会進歩の担い手として成長していく上でも大切な意義をもっていることを重視して、その豊かな発展をめざしましょう」と述べているのです。 この活動の意義をしっかりとつかみながら、実践的には、職場や学校の悩み相談やしゃべり場、多彩なテーマの学習やフィールドワーク、高校生の勉強会、スポーツ大会など、気軽に多彩に?仲間、学び?の願いにこたえる活動にとりくんでほしいと思います。 (2)平和な日本と世界を――「憲法九条を守りたい」 いま、日本と世界の平和をめぐり、私たちは重大な岐路にたっています。 安倍首相は、国会の所信表明演説で、憲法について、「集団的自衛権の行使について研究」すると言いました。現行の憲法でも集団的自衛権を行使できるようにし、五年以内には憲法そのものを変えるというものです。「集団的自衛権の行使」とは、日本が攻撃されていなくても、米国が海外で戦争をはじめたらいっしょに戦争をするということです。「海外で戦争をする国」をつくる、ここに憲法九条改定の狙いがあるということを宣言しているのです。 一方で、憲法と平和をまもる国民・青年の運動が大きく発展しています。大学や青年の九条の会は百をこえてひろがり、憲法九条をまもる青年の多数派を結集するために、多彩な活動がひろがっています。 米軍基地の再編強化の問題も重大です。日米両政府は住民の反対を無視して計画を強行し、三兆円ともいわれる移転費用までも日本国民に負担させようとしています。世界でも例を見ない異常なアメリカいいなりの姿です。十一月には、新基地計画を許すかどうかが争点の沖縄県知事選挙がたたかわれます。米軍基地の再編強化を許さず、基地のない沖縄と日本をつくるために重要なたたかいです。全国の皆さんの支援を心からよびかけます。 安倍首相は、これまで、日本の侵略戦争を「アジア解放と日本の自存自衛のための戦争」と美化し、靖国神社の参拝もしていましたが、首相就任後は、「過去の日本の戦争は正しかった」という自らの立場を公然とはいえなくなりました。決議では、「この背景には、侵略戦争の正当化を許さない、民青同盟や日本共産党の主張ととりくみを含む、内外の世論と運動のひろがりがあります」と指摘しています。民青同盟としても、各地で、日本の侵略戦争の真実を学んだり、また県や地域、班単位で「靖国ツアー」や「韓国ツアー」にとりくむなど、世論をひろげてきました。最近では、小林よしのり氏が編集長をしている「わしズム」という雑誌がおこなった靖国問題の討論企画に民青同盟が参加をよびかけられ、侵略戦争美化のあやまりをただすイニシアチブを発揮しています。 北朝鮮による核実験の強行についての立場は決議で述べているとおりです。唯一の被爆国の青年として、北朝鮮による核実験に強く抗議するとともに、北朝鮮がすべての核兵器と核兵器開発計画を放棄すること、国際社会が一致して平和的・外交的解決を図ることをもとめ、平和を願う世界の人々と連帯し、核兵器廃絶のためのとりくみをひろげます。 (3)一人ひとりの願いを大切に、社会をかえる――いま、あたたかく、大きな民青同盟を 決議案は、青年の願いにこたえる運動のなかで明らかになった民青同盟の値打ちを次のように明らかにしています。「民青同盟は、青年一人ひとりの願いや成長を大切にし、切実な願いの実現へ、みんなで力をあわせています。青年を苦しめる競争と分断をのりこえ、人間らしい連帯、仲間の輪を広げています。それができるのは、青年の願いをはばむ現実と、それを変える展望を示す科学的社会主義の理論と日本共産党の綱領を学んでいるからです」。 これまで見てきたように、民青同盟は、社会全体でみれば、青年の願いを踏みにじる自民党政治をかえ、青年の願いを実現していく値打ちをもっています。同時に、多くの青年が願いを実現する仲間や展望をもてないなかで、一人ひとりの青年にとって、民青同盟は、交流と学びをつうじて成長し、仲間の輪・連帯の輪をひろげ、それが社会を動かし、願いを実現する力となっていく、他の組織にはない、かけがえのない値打ちをもっています。 この一章の結論として、このかけがえのない値打ちをつかんで、二大選挙を「雇用や教育、平和の願い実現をめざす絶好のチャンス」と位置づけ、青年の願いにこたえる運動と、大きな民青同盟をつくる流れを、この二中委から急速に発展させていくことをよびかけたいと思います。 ■2、「班が主人公」の活動をひろげよう 次に二章です。ここでは、「青年の切実な願いにこたえるため、すべての班が、魅力ある班活動と仲間を増やす活動に力をつくすことをよびかけ」、そのためにどういう努力をすすめる必要があるのかを明らかにしています。 (1)魅力あふれる班活動をつくるために 決議案にあるように、魅力あふれる班活動をすすめている班はどこでも、「同盟員にとってかけがえのない?居場所?となり、一人ひとりの願いの実現と成長を支えあい、まわりの青年に民青同盟の魅力を実感してもらう力を発揮しています」。そうした努力を、決議案にそって見ていきます。 1.一人ひとりの要求・願い、交流・連帯を大切に ひとつめは、「?だされた要求・願いにこたえる?活動に徹して」いること、「要求にこたえ、交流と連帯と強める、その一つひとつの労を惜しまず、みんなの力でとりくんで」いることです。各地で、「班員からだされた願いはみんなの力で実現することをモットーに、食事会から勉強会、スポーツなどどんどん企画している。そのさい、班員がお客さんにならないように、必ずみんなで役割を分担している」「お互いのことをもっと深く知ろうと、自分の学んできたことや仕事についての発表会をしたり、メールや班ニュースで班員の自己紹介や班活動の交流をしている」「他の班といっしょに毎月誕生日会をひらき、班員の生い立ちを交流している」などの努力がひろがっています。 班と同盟員の要求と成長を大切にした活動をすすめる上で、中央方針にそった活動をすすめる努力も大切です。アンケートで一人ひとりの思いをよく聞きながら、二中委決議を学び、その思いにどうすればこたえられるのか、一人ひとりにとって民青同盟はどんな魅力があるのかを交流し、出された願いに一つひとつこたえる活動をすすめます。 2.学び・成長の願いにこたえる ふたつめに?学び・成長?の願いにこたえる努力です。決議案で述べている、日本共産党綱領や科学的社会主義を学んで、班と同盟員の成長をかちとり、「困難があっても、まわりの青年の悩みに心を寄せ、疑問にこたえ、願い実現と政治を変える運動を発展させるたくましい力が身についてきています」ということが重要です。 大阪のある地区委員会の高校生同盟員は、「学校ではマジメな人がバカにされる風潮がある。民青同盟の活動や同盟員である自分に自信がもてない」と話していました。班会議で「われら高校生」の連載を学び、地区の綱領学習会に参加することで、「僕たちの考えや活動は世界では多数派なんだ。民青の活動は歴史を前にすすめる大事な活動」とつかみ、次々と学校の友だちに声をかけられるようになり、学校班をつくることができたそうです。 全国の学習状況は、基礎講座の修了は五十一.二%、四つのパンフの学習を始めた班は二十二.四%となっています。学習の努力を抜本的につよめることを、あらためてよびかけます。 3.ねばりづよい班会議の努力が実を結ぶ みっつめに、班会議をひらくねばりづよい努力が実を結んでいます。 神奈川・湘南地区は、班会議をひらき一人ひとりの願いにこたえるねばり強い努力をすすめてきました。昨年の秋まではどの班も二〜三人の参加でしたが、班会議で「班活動に来れていない人こそ民青同盟をもとめている」と話しあい、班のメンバーと地区委員でいっしょに班員へのはたらきかけをすすめてきました。また、班会議に来れない人のために、月に一回、家まで行って「出張班会」をしたり、毎月の同盟員訪問では、みんなで車に乗ってお菓子を食べながら訪問したり、班ごとに係を決めて班活動ノートを記入し、毎週の班会議で来れていない人の様子を交流するなど、活動に参加できていない人への働きかけも班のみんなでとりくんできました。そうした努力のなかで班会議の参加もひろがり、毎月の同盟費納入も二割から五割へと前進しています。 ※財政・機関紙活動の努力を 財政・機関紙活動にはたいへんな苦労があります。そのなかで、配達集金や同盟費納入で前進をかちとっている組織に共通しているのは、班会議をひらいて、県・地区委員と班のメンバーが協力して、一人ひとりを大切にする活動としてとりくんでいることです。 同時に、都道府県委員会・地区委員会として、班ごとに係を決めて同盟費の納入や機関紙の集金配達を毎月よびかけること、?班会議ができないから機関紙が配れない?で終わらせず、日本共産党に協力してもらったり、機関が責任を持って郵送するなど、『すべての読者に必ず機関紙を届ける』努力が必要です。 財政活動に参加する同盟員をひろげるためには、機関紙をよく読み活用し、「財政活動のしおり」を学んでこの活動の大切さをつかんでもらい、率直に協力をよびかけることが大切です。 先日、「しんぶん赤旗」の投稿欄に、長野の同盟員が出ていました。はじめは、「しんぶん赤旗」の配達援助金をもらえるのがうれしくてはじめたけど、平和のことや格差社会の問題を「国民に知らせたり、平和で皆が生きやすい社会になるためにどのような行動をしている人がいるのかを、国民に知らせていくという社会的な責任があるんじゃないか」と思うようになった、「『民青新聞』のポストおろしと配達も、同じことがいえると思います。まだ未熟な配達員ですが、責任ある配達をしていきたいと思います」と書かれていました。 討論では、財政や機関紙活動の努力も大いに交流したいと思います。 (2)すべての班が新しい仲間をむかえる喜びを 次に同盟拡大についてです。ここは今回の決議案でもとくに力をいれて記述したところです。 これまで述べてきたように、雇用、平和、学び、仲間づくりなど私たちの活動は多彩にひろがっています。そうしたなかで、仲間を迎えたい思いを高めている同盟員もたくさんいます。同時に、さまざまな不安やためらいもあります。決議案はそういう思いにこたえながら、同盟拡大で前進している組織に学んでどういう努力をすすめればいいのかを述べています。ぜひよく学んで、実践にいかしてほしいと思います。 1.魅力の交流と学習で、意欲を高めて。仲間をふやし、班をつくる目標をもって 第一は、決議案にあるように、「自分たちやまわりの青年の実態や願いと結んで、民青同盟の魅力を何度も話しあい、?仲間をふやしたい?思いをみんなで共有して」いることです。 決議案では東京の千代田地区委員会の経験が詳しく述べられています。この地区は昨年の秋までは班会議ができていない班も多く、拡大も進んでいませんでした。しかし、地区再建にむけて、「民青の魅力は班にある」と班会議にこだわり、だされた要求に一つひとつこたえる活動をすすめてきました。また、大会ハイライトビデオを班会議でも、地区委員会でも、新歓宣伝の事前学習でも、くり返し見て民青同盟の魅力を交流してきました。情勢や綱領の学習も大事にしていて、地区の会議はもちろん、六つある班のうち五つの班で綱領の学習をしてきました。こうした努力を通じて、ずっと活動に参加できていなかった人や「民青の魅力がわかりません」という同盟員が、仲間がいる魅力、学び成長できる魅力、どんな願いも実現できる魅力などを語るようになったそうです。 九月におこなった全同盟員交流会では民青同盟の役割を学んで全員に同盟拡大をよびかけたところ、「未来をかえていくのは自分たちだ、一人でも多くの仲間が増えることがその力になる」「いろんな困難があるけど、学んで苦しみの根本がわかることで社会をかえていこうと思える。苦しくて悲しいだけじゃないんだと気づくことができた」など、同盟拡大がみんなの決意になったそうです。 決議案で経験を詳しく紹介しているように、新しい班づくりの意欲と結んで同盟拡大を励ますことも大切です。 2.青年の要求に心をよせて、“ともに学ぼう”の姿勢で 第二に、民青同盟に加わってもらううえで、高いハードルがあるように身構えるのではなく、「青年の願いに心をよせて、?ともに学ぼう?の姿勢で思い切ってひろく」加盟をよびかけていることです。 いま、切実な要求という点では広範な青年と一致できる条件が大きくひろがっています。同時に、決議案にあるように、政治と社会と自分の生活や将来が結びつかなかったり、日本共産党や社会主義についての理解はさまざまです。そのことが、同盟拡大への不安やためらいとなる場合も少なくありません。大事なことは、「青年の大多数は、民青同盟に加わってもらえるし、ともに学び、成長しあえるかけがえのない仲間だということです。民青同盟への加盟の一致点は、切実な願いの実現と、日本共産党綱領と科学的社会主義を『学ぶ』ことに」あるし、切実な願いをもち、その実現の展望を学びたい、科学的なものの見方考え方を学びたいという青年なら民青同盟の仲間になってもらえるんだということです。 関東のある大学班は、四月に九人の仲間を迎え、その後も着実に仲間をむかえています。班では、「資格を取るレールでなく、自分の足で歩ける、そんな学びと仲間ができる」と何でも話せる仲間と、学び成長できる実感を語って仲間を迎えています。サークルで結びついていた学生は、「民青の人は意見を押しつけないで議論をして認めあえるのがいい。もっとこんな勉強がしたい」と加盟しています。 教育基本法の講演会を成功させ四人の仲間を迎えたある学生班の同盟員は、以前は、「民青に入るイコール共産党、みたいに思って抵抗や不安もあった」そうです。しかし、同盟拡大について議論し、「社会の真実を学び、政治もかえられると実感できる民青はカッコイイ。加盟して学んでこそ、悩みや苦しみは個人の問題でなく社会の問題だとわかる。人のためにがんばる仲間、いっしょに考えられる仲間もいる」と、加盟をよびかけられるようになったそうです。 3.多彩な企画、班会に、友だちをさそって 第三に、仲間を増やす活動を難しくせずに、民青同盟の多彩な企画や班会議に友だちにきてもらい、民青同盟の魅力や楽しさを実感してもらって、「いっしょにやろう」とよびかけていることです。 大阪・北福島の高校生班は昨年秋に班をつくり、大会後も八人の仲間をふやし、学校班も建設しています。ここでは、バーベキュー大会から英会話教室、流しそうめん、学習会や合宿、しゃべり場などの企画をおこない、「気軽にきてみてください。楽しくなって、やみつきになります。待ってます」と加盟の手紙もつくって友だちを誘っています。 新歓宣伝でつながった一年生をランチタイム交流会や学生生活相談などに誘い、大学生活への期待や不安にもこたえながら仲間に迎える学生班、保育士をめざす学生が交流できるサークルに気軽に職場の同僚を誘い仲間に迎えている職場班、仕事の悩みを交流し働きがいや労働者の権利を学ぶ企画に友だちを誘って仲間を迎えられるようになった地域班など、職場でも、地域でも、学園でも、多彩な企画や班会議に友だちや同僚をさそって仲間にむかえています。 4.経験ある同盟員とともに。仲間をふやせる同盟員に成長しよう 第四に、仲間を増やした経験のない同盟員も少なくないだけに、経験ある同盟員とともに仲間をふやせる同盟員に成長することも大切です。 横浜北東地区では毎週、班や地域の企画があり、そのたびに「○○さんに声をかけてみよう」とよびかけ、仲間が増えるとメールで経験を紹介するなど、仲間を増やせる班と同盟員を増やす努力をしています。地区の会議でも、民青の魅力や仲間を増やしたい思いを交流し、地区委員が仲間を増やせるようになる努力をつよめてきました。そのなかで、保育士班が仕事のグチをいいあえる場をひろげたいと企画をして仲間を増やしたり、毎月拡大デーをつくって行動する班がうまれたり、地区委員が拡大にこだわって仲間をふやすなど、九班中六つの班が仲間を迎えられるようになっています。 加盟をよびかけ仲間を増やすためには、自分が民青同盟で学び成長してきたことを語ることも必要ですし、相手の思いに心をよせてそれにこたえようと真剣に考える必要もでてきます。つまり、仲間を増やせる班、同盟員に成長するということは、青年の願いにこたえられる班、同盟員に成長していくことなのです。この秋、そのように成長していく班と同盟員をひろげ、同盟拡大で大きな前進をかちとっていくことをよびかけます。 (3)地区再建と県・地区委員会活動の着実な発展 九月の全国地区委員会活動交流会では、「地区委員会再建が民青同盟の前進にとって大きな意義をもっている」ことが、全国の経験から豊かに交流されました。交流会後、静岡伊豆、長野信州南部、埼玉北部の三つの地区が再建され、今後、十以上の地域が再建を予定しています。また、会議をうけて再建を展望して協議会活動をはじめる組織もうまれています。地域協議会をつくり、地区再建への流れをひろげます。 報告で強調したいことは、県・地区委員の成長と活動の前進についてです。この間、中央常任委員会は、県・地区委員会活動について聞き取りをすすめ、六月に一人専従交流会を、九月には地区委員長交流会をおこないました。そこでは、多くの方から、一部の人に活動の負担がかかってしまう問題や、県・地区委員の成長をどうかちとればいいのかという悩みが出されました。 同時に、さまざまな努力が始まっていることも交流されました。地区委員会活動交流会では、「『スーパーマンじゃない。みんなで成長していけばいいんだ』という言葉に励まされて、団結をつくりだしていけた」(京都左京地区)、「力持ちが引っ張っていく『少数精鋭』の活動ではなく、一つひとつの班が前進をしていく、一人ひとりの地区委員が成長していく活動を心がけている」(京都北地区)、「結婚をひかえ、雇用集会も成功させないといけないたいへんなときに、地区の仲間に思いを話すと、『一人で背負っちゃいけない』と支えてくれた。荷を分かつこと、一人で背負いこまないことが大事なんだと教えられた」(名古屋南部地区)、「自分に負担がかかりすぎていたときに、『地区委員長なんてやってらんねえや』と話したら、みんなで相談して班会議に入ってくれたり、『なんでそう思うのか』を聞いてくれた。そうしたなかで、『みんなチョー頼れるな』と思えるようになった」(千葉西部)など、豊かな経験が交流されました。 こうした努力をふまえて、決議案は、「県・地区委員会活動では、しんどい思いを含め、時にぶつかりあうこともおそれず、本音で話しあうことを通じて、おたがいを信頼して活動できるようになり、地区委員が成長し、活動も発展している」ことを明らかにし、「県・地区委員の成長と県・地区委員会の活動強化のために、交流と学習を大切にし、荷をわかちあい、班とともに活動し、成長する努力」を強調しています。これは、地区委員会だけでなく、県委員会活動にとっても、たいへん力になる提起だと思います。「報告集」をつかって、地区委員会活動交流会の豊かな成果をしっかりと学び、県・地区委員会活動の力にしてほしいと思います。 (4)日本共産党との交流と共同――各地の経験に学んで 日本共産党との「交流と共同」を力に、班と同盟員の活動と成長をはげます援助、日本共産党の議員団や党支部との共同、職場での班づくりや地区委員会の再建がすすんでいます。東北地方のある医療関係の職場では、「青年の成長を保障できなければ、命と暮らしをまもる拠点である病院もまもれない」と、病院につとめる県常任委員と党支部が協力して、国会議員の講演会にとりくんだり、地域の企画に青年職員をさそう努力をしてきました。医師や看護師長の協力もえながら、この間むすびついた青年と「知る会」をおこない、六人の仲間をむかえ病院班を結成し、さらに二つの病院で班結成にむけてとりくんでいます。 決議案で述べているように、青年の願いにこたえる活動でも、強く大きな民青同盟づくりでも、民青同盟が自主性を発揮して活動をすすめながら、豊かな知恵と力をもった日本共産党との「交流と共同」することで、その活動をいっそう前進・発展させていく、文字通り二人三脚で活動の前進をかちとっていくことが大切です。 ■3、みんなの力で、新入生・新入職員歓迎、いっせい地方選挙・参議院選挙へ 次に三章です。 新入生・新入職員の期待と不安にこたえ、多彩なとりくみをひろげることは、民青同盟の魅力を発揮する大切な活動です。来年春のいっせい地方選挙とそれにつづく参議院選挙は、青年の要求実現にとっても、日本の進路にとっても大事な意味をもつ選挙です。 新歓で青年の願いにこたえる活動をひろげるためにも、選挙で青年の願いを実現するためにも、この秋から、宣伝やアンケートなどで、職場、地域、学園の広範な青年と対話し、仕事と雇用、教育や学費、平和・憲法、文化・スポーツや街づくりなど、青年に要求にこたえるとりくみをひろげることが大切です。そして、新歓や選挙で青年の願いにこたえられる大きな民青同盟をつくるために、同盟拡大で前進をかちとることをよびかけます。 また、春をめざして地区委員会の再建のとりくみをつよめること、高校生分野の前進を全同盟的な課題と位置づけ、すべての高校生班に相談員を配置し、援助をつよめます。新歓・選挙にむけた活動を発展させるために、経験を交流し学びあえる県・地区代表者会議を適切な時期にひらきます。 すでに大学の推薦入試もはじまっています。民青同盟に加盟してもらってこそ新入生の願いにこたえられることに確信を持って、大学、高校の入試や合格発表、入学式、様々な企画など、あらゆる機会に宣伝・対話をひろげ、加盟をよびかけます。 中央委員会は、学習と班活動の交流を力に新歓運動を成功させるために、二月、三月に職場班交流会と学生研修会、全国高校生集会の提起をおこないます。 ■さいごに、二中委決議の討議・具体化について 最後に、二中委決議の討議・具体化についてです。決議は、大会後約一年間の活動を総括し、方針を提起したものであり、一定の分量になっています。班では章ごとに議論することになると思います。決議を読み、やれること、やりたいことからどんどんプランにして具体化していけばいいと思います。 同時に、大事なことは、最初にものべた決議の中心点をしっかりとつかんで、具体化をはかることです。一人ひとりの青年の願いを実現し、成長をかちとっていく活動をつうじて、政治と社会を動かす大きな値打ちを民青同盟がもっていることを、自分たちの活動も振り返りながらつかむことが大切です。そして、その確信を力にして、新歓と二大選挙にむけて要求実現と民青同盟の前進をかちとる、とりわけ、すべての班が同盟拡大で前進をかちとれる班に成長するために、全力をあげてとりくむことをよびかけます。 この会議を成功させるために、みなさんが積極的に討論されることを心からよびかけて、報告をおわります。 以上 2006年10月26日 討論は、三十六人の方が、計四十九回の発言をおこない、積極的な討論になりました。 討論の特徴の第一は、「一人ひとりを大切にする」「みんなで力をあわせる」ことが、青年の願いにこたえる活動でも、班が主人公の活動でも、同盟拡大でも、地区再建と県・地区委員会活動でも、前進・発展の大きな力になっていることが口々に語られたことです。自己責任、競争と分断によって、“仲間・交流、学び”が青年の切実な願いになっているとともに、青年運動や同盟活動の前進にとっても本当に大切になっています。二中委決議案全体に貫かれているこの精神を発揮して、前進をかちとっていきたいと思います。 第二に、二中委の提起が本当にかみ合って受けとめられたということです。一章の青年の要求と民青同盟の値打ちでも、二章の同盟活動でも、決議案がこれまでの努力、あるいはさまざまな苦労や困難にかみあった方針だと歓迎されました。また、全国の発言を学んで、この決議を自分たちの活動に引きつけてとらえることができ、この方向でがんばろうと確信が持てたという発言もありました。 本当に中央の提起を、豊かに深める討論となりました。 次にとくに豊かに交流された中身について述べます。 青年の願いにこたえる運動の発展、とりわけ雇用では、青年が学び励ましあい、勇気を出して違法・無法を告発する、職場や宣伝で声をあつめる、その声をもって政府や自治体に要請するする、そうした全国の一つ一つの行動が、大きな力となり、政治と社会を動かす変化をつくりだしていることが確信になりました。青年が偽装請負の告発に立ち上がっていることも報告されました。こうした違法・無法をただちにやめさせ、人間らしく働くルールをまもられる運動を大きくひろげ、各地の運動の成功、発展、来年五月の雇用集会の歴史的成功にむけて力をつくすことをよびかけます。 勝ち組・負け組、自己責任論が深く青年を傷つけていること、とりわけ教育の現場で、青年が苦しめられていることも明らかになりました。そうしたなかで、仲間、成長をもとめる願いにこたえて交流と学習をすすめるなかで、この問題の大もとに、社会のゆがみがあることをみぬき、自分の責任じゃないんだと、社会をかえる一歩を踏みだす力になっていることも明らかになりました。 教育基本法改悪は、いっそうの競争と選別を教育の現場にもちこむものです。自らの受けてきた教育と結んで教育基本法を学び、運動をひろげている経験も交流されました。国会では改悪案の審議がはじまります。今国会での強行を許さず、廃案にするために、中央委員会の「アピール」を力に、たたかいを急速に発展させることをよびかけます。 班が主人公の活動の発展では、魅力あふれる班活動も、同盟拡大も、バラバラではなく、ともに前進を築いていくことができる、二中委はそういう提起だということが交流されました。「新歓で福祉の願いにこたえる講演会をして、学び成長できることを語って仲間を迎え、その願いにこたえる努力をすめるなかで二人から八人の班に成長している」「二年間仲間を増やせず、班会議も開けていなかった班が、班会議をひらき、一人の願いにこたえることと、幹部が仲間を増やしたことで班活動が魅力的になり、新同盟員が友だちを連れてくるなど、半年で四人の仲間を増やした」など、魅力ある班活動と同盟拡大の提起が、実践的に一体のものとしてとりくまれ、県・地区委員会でも、班でも、二章を正面から議論することで、仲間を増やせる班と同盟員に成長できる確信が語られました。 とりわけ、拡大では、「班には提起できない」とか、「青年に何を話せばいいのか」とか、拡大を難しく考えていたりする班や同盟員も少なくない中で、魅力を交流することからはじめ、「ともに学び成長しよう」の姿勢で魅力ある活動に誘って、経験ある同盟員とともにとりくむという方針が、班と同盟員が同盟拡大へのちゅうちょやためらいを乗り越えて、実践に足を踏み出せる提起だということが受けとめられました。 班に提起できない、正面から加盟をよびかけるのが苦手だという率直な思いがあったけど、今度の提起を受けてそれができる、そういう受けとめが率直に交流されたことは大事だと思います。仲間を増やせる班と同盟員に成長するということは、青年の願いに心を寄せ、それを実現していける班と同盟員に成長するということです。「班活動が楽しく、友だちを仲間にむかえることができ、民青の活動と大学生活が一体になってきた」など、実際に、そうして成長している同盟員の姿も語られました。ぜひ、魅力ある班活動をすすめ、同盟拡大で前進をかちとる、その先頭に立って奮闘することをお互いの決意としたいと思います。 地区再建が同盟活動の前進のかなめとなっていること、県・地区委員会活動では、交流と学習を大切にし、率直な思いを交流して荷を分かち合って活動をすすめることが力になっていることが、発言でも豊かに交流されました。県委員会でも対立と分断の影響があって、職に就けない、仕事を探せない県委員に共感できないという声があった、でも、その県委員に思いを聞くと、働きたいけど、何がしたいかわからないんだということ、競争教育のなかで大きなストレスをうけ、生きづらさを感じてきたこと、でも民青に出会えてかわることができたんだ、という話を聞いて、みんなが心を寄せあい、力を合わせられるようになったという発言はとても印象的でした。地区委員会活動交流会の内容の大切さもたくさんの方が発言されていましたが、県委員会でも地区委員会でも、この報告集を学び話し合うことを位置づけてほしいと思います。 採択される二中委決議は、新歓運動と二大選挙にむけた青年運動と同盟拡大の発展の何よりの力となるものです。二中委決議をすべての同盟員にとどけてよんでもらい、班で討議をして、民青同盟の値打ちを交流し、青年の願いにこたえる活動にうってでること、マンツーマンからでも班会議を開いて魅力ある班活動への一歩をふみだすこと、そして、すべての班が同盟拡大について議論し、経験ある仲間とともに足を踏みだし、仲間をむかえていく活動に、直ちにとりくむことをよびかけます。各地での雇用のとりくみ、教育基本法のたたかい、赤旗まつりなどを二中委の最初の実践としてとりくんでほしいと思います。 一人ひとりの願いにこたえることが、青年の願いを踏みにじる政治と社会をかえ、希望ある未来をひらく何よりの力になる、そのためにも、大きな民青同盟をつくることがもとめられている、このことを二中委全体の確信として奮闘することをよびかけ、結語とします。 以上 |
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