|
|
|||||||
|
第33回大会期 日本民主青年同盟第33回全国大会にたいする中央委員会報告 2007年11月25日 採択 はじめに 代議員、評議員の 中央委員会を代表して第33回全国大会への報告をおこないます。 大会決議案を発表して以来、全国で活発に討議され、青年の切実な要求にこたえる活動、日本共産党綱領と科学的社会主義を学ぶとりくみ、そして、新しい仲間を迎えるとりくみの努力が強められてきました。まず、 決議案が明らかにした参議院選挙の結果からも、その後の情勢の激動からも、決議案のタイトルである「青年が政治を動かす 新しい時代のはじまり――要求にこたえ、学び成長できる大きな民青同盟を」つくることが、いま切実に求められています。 この大会の任務は、大会決議案の討議と実践、決議案発表後の2カ月あまりの情勢の激動をふまえ、青年の要求を実現し、政治と社会を動かす、民青同盟の値打ちと役割を明らかにすること、そして、それにふさわしい大きな民青同盟をつくるために、どのような努力が求められているのかを、明らかにすることにあります。 全国の豊かな実践によって裏付けられた、生きた力となる大会決議をねりあげるために、代議員・評議員の 1章 青年の願いと政治の激動――いま、民青同盟の出番 まず、決議案1章「青年の要求と新しい政治をひらく展望」について報告します。 ここで一緒に考えたいのは、いま、青年のおかれている実態や願い、苦しみにてらしてみても、また、参議院選挙の結果とその後の情勢にてらしてみても、まさに、"青年が政治を動かす新しい時代が始まっていること"、"民青同盟の出番の情勢を迎えていること"です。 決議案討議と発表後の情勢の激動をふまえ、二つの角度から考えたいと思います。 (1)青年の切実な実態、願いと、ゆきづまった自民党政治 一つは、青年の実態や願いの切実さにてらして、自民党政治のゆきづまりが年々深刻になっていることです。 雇用問題では、「人間らしく働きたい」の願いが切実です。民青中央に全国各地から寄せられた青年雇用・生活実態黒書は約4000人分にのぼり、先日、厚生労働省にも届けましたが、その結果を見ると、約4割の青年が非正規雇用となっており、年収200万以下の青年がどの調査でも4割から5割にのぼります。また、「残業代が払われていない」が3割から4割と、違法・無法の実態も明らかになっています。 人間らしく働くルールを壊してきた自民党政治、若者を使い捨てにする財界・大企業の責任は重大です。青年の願い実現へ、こうした政治の根本的転換がどうしても必要です。 「高い学費を何とかしてほしい」という学生、高校生の願いも切実です。初年度納入金が私立大で130万円、国立大で80万円をこえる、世界でも異常な高学費を前に、進学の夢をあきらめさせられる事態が各地にひろがっています。ところが政府は、大学予算切り捨てや奨学金制度改悪をたくらむなど、学費負担軽減をもとめる願いに背をむけています。 「戦争もテロもない21世紀を」という青年の願いや模索も強いものがあります。しかし、政府は、"戦争しない"、"国際的なもめごとは戦争ではなく、平和の手段で解決をめざす"という憲法9条を積極的に生かすのでなく、アメリカいいなりに自衛隊を海外派兵することばかりに熱心です。高校の教科書検定で、政府が沖縄戦での「集団自決」が日本軍と無関係かのように書き換えさせたことにたいして、沖縄の県民・青年の怒りが広がり、「教科書検定意見撤回を求める県民大会」が11万人で成功したことは、侵略戦争を美化する自民党政治にきびしい批判をつきつけました。 決議案が明らかにしている通り、参議院選挙で示された自民党政治ノーの審判の背景には、こうした青年の深刻な実態や切実な要求があります。青年の願いは、自民党政治を続けるかぎり強まらざるをえないし、それが政治の激動をつくりだしていることを、よく見ることが大切です。 (2)青年の願いに背をむける「大連立」――正体をハッキリ示した二大政党 二つは、青年の願いにてらして、10月末から11月初めにおこった自民党と民主党の「大連立」をめぐる騒動をどう見るか、ということです。 参院選では自民党政治にたいするノーの審判がハッキリ示されたにも関わらず、自民党と民主党は、「大連立」の方向を選ぼうとしました。こうした動きに対して青年の圧倒的多数が「連立反対」とこたえ、「国民を無視して政治をやってる」など批判の声が相次いでいます。 この「大連立」騒動で示されたことはなんだったでしょうか。それは、一言でいえば、「二大政党」の正体が見えた、ということです。自民党は、これまでの政治に無反省なまま、数集めのための大連立をはかり、民主党は、自民党政治を変えるどころか、その延命に手を貸す行為に走りました。自衛隊をいつでも海外派兵できる恒久法づくりや消費税増税を合意したとされることも重大です。自民党と民主党は、表面上は「対決」しているようにみえても、アメリカいいなり、大企業優先という国政の基本問題では同類であることが、ハッキリ示されました。こうした動きを見聞きすることをとおして、青年にとって、自分たちの願いにこたえる新しい政治とはなにかが、いま見えやすくなってきているのではないでしょうか。もちろん、マスメディアの「二大政党キャンペーン」の否定的影響は軽視できません。 それだけに、民青同盟が青年の願いにこたえる運動をさらに大胆に発展させること、そして、「青年の願いにこたえる政治とはどんな政治か」ということを、青年とともに考え、語り合い、その流れを大きく広げていくことが大事になっています。 大会決議案は、民青同盟が、青年の切実な要求の実現と日本の民主的改革をめざす自主的な青年組織であり、日本共産党綱領と科学的社会主義を学び、日本共産党を相談相手に活動することに基本的性格がある、としています。 いま、民青同盟が、こうした基本的性格をもつ青年組織にふさわしく、要求運動と学習運動を大いに発展させ、民青同盟の役割、値打ちに確信をもって、あたたかく大きな民青同盟へと前進することを、心からよびかけたいと思います。 2章 切実な願いに根ざした運動の発展をめざして 次に、決議案2章について、報告します。 (1)願い実現めざす運動の発展に力をつくした2年間とその教訓 青年・学生の切実な願いに根ざした運動が、全国各地で大きく広がったことは、この2年間の特筆すべき特徴です。民青同盟は、運動の発展に力をつくし、かけがえのない役割を果たしてきました。 決議案は、「人間らしく働きたい」「まともに生活できる仕事を」の願いをかかげた5月の全国青年大集会が、3300人の参加で歴史的な成功をおさめ、雇用アンケートやネットカフェ調査が、雇用や貧困の問題を大きな社会問題に押しだし、政府が「ネットカフェ難民」の実態調査に着手するなど、貴重な成果をかちとったことを明らかにしています。 青年大集会を前後して、雇用問題での青年の運動は、全国に大きくひろがりました。集会自体、「ハケンの反撃がはじまった」「若者切実な声 全国集会に3300人」などと、マスメディアがくりかえし紹介しました。雇用アンケート、職場の無法の告発と改善、労働組合づくり、地方自治体と政府への要請などが、全国どこでもとりくまれるようになり、青年の願いにこたえる貴重な成果をあげた経験が、各地に広がっています。 学費をめぐっては、「高い学費を何とかして」という切実な声と運動の広がりを前に、今年、国立大学の学費が据え置かれ、東京大学では、世帯年収が400万円未満の学生に授業料を全額免除することが決められるなど、新しい動きが生まれています。 平和や憲法のとりくみでも、原水爆禁止世界大会の世界青年の集いに2000人の青年が参加し、東京の「学生9条の会」がよびかけた11月16日の「ピースナイト9」が1100人の参加で成功しました。「読売新聞」の世論調査で「9条改定反対」の声が2年連続で増え過半数に達したことにみられるように、世論を動かす国民的なたたかいの確かな一翼を、若い世代のとりくみが担っています。 青年の仕事とくらしを破壊し、平和への願いを踏みにじる動きに対して、多くの青年・学生が手をとりあい、連帯の力で反撃し、政治を動かしてきたこと、民青同盟がこうしたとりくみの発展に全力をつくしてきたこと――この2年間の活動を確信にして、いっそうの前進をかちとっていくことをよびかけます。 1,一人ひとりの願いや実態の交流と学習を力に、それらを青年や社会に発信することから 次に、運動を発展させてきた教訓について述べたいと思います。 第1の教訓は、どんな運動をすすめる時でも、一人ひとりの願いや思い、実態の交流と学習を大切にすること、つかんだ実態や思いをまわりの青年や社会に発信し、運動をひろげていることです。雇用や学費、平和や憲法などさまざまな運動で、アンケートや一言カードをつかって実態や思いをあつめ、どうすれば要求を実現できるのかを学び、まわりの青年や社会にひろげることで、運動が発展しています。 たとえば、雇用のとりくみでは、雇用アンケートやネットカフェ調査などで、青年のおかれている実態や切実な声、悩みを、「分かったもの」とせず、リアルにつかみ、交流することが、大きな力になりました。一人ひとりの実態や願いを出しあい、それを集会にもちより、自分たち自身の要求を社会に発信し、みんなの力で実現しようとよびかけたことが、3300人の青年が集会に参加する大きな力になりました。 大変な状態を何とかしたいと思いながら、「自分の努力が足りないからしかたない」と一人で悩んでいる青年も少なくありません。それだけに、悩みや実態を交流し、「自分だけじゃない。みんなが同じ悩みをもっているんだ」と連帯感をもつことは大事なことです。運動のなかでは、「非正規の青年と正規の青年とでは要求がちがうのでは」とか、「正規の人は非正規の自分たちよりましじゃないか」などの声にもつきあたりました。こうした声も、青年一人ひとりがそれぞれの実態や思いを交流し、"正規も非正規も、もうけ最優先で若者をモノのように扱う大企業とそれを応援する政治によって苦しめられている"ことを学ぶなかで克服し、「力をあわせ願いを実現しよう」ととりくみをすすめた経験は貴重だったと思います。 2,要求の一致点で、青年と広く対話し、力をあわせる 第2の教訓は、要求や願いの一致点で、広範な青年と、対話、交流し、力をあわせることです。 5月の青年大集会にむけたとりくみでは、多くの県や地域で、労働組合などと協力して実行委員会をつくり、「人間らしく働きたい」と願う多くの青年と対話し参加をよびかけました。これを力に、新しく青年ユニオンや地域労組をつくったり、職場に労働組合を結成する、新しい動きもはじまっています。5月の集会後、新たに、岩手、山形、兵庫、青森、埼玉、新潟、滋賀、福岡、沖縄などで、青年が中心となって労働組合づくりがすすんでいます。 平和や憲法をめぐっても、一致点を大切に、立場の違いをこえて、対話、共同する力強い流れが生まれています。たとえば、「憲法を変えた方がいい」と言う青年・学生にたいしても、その思いをよく聞くなかで、実はそういう人たちが、日本が"海外で戦争する国"になることには強く不安をもっていることがわかります。9・11テロやイラク戦争を目の当たりにした多くの青年が、"テロや紛争をどうすれば解決できるのか"、"どうすれば戦争のない世界をつくれるか"、真剣に考えています。青年の平和への思いを信頼し、対話し、力をあわせるとりくみを発展させたいと思います。 3,実態を社会的に告発し、政府・行政に働きかける 第3の教訓は、青年のおかれている実態や切実な声を社会的に告発し、政府・行政に働きかけ、数々の成果を実現してきたことです。 青年大集会を前後して、全国96カ所でネットカフェ調査をおこなうなど、民青同盟、労働組合、NPOなどが協力して、青年の雇用や貧困をめぐる実態調査やその社会的告発をおこなったことは重要でした。それらは、各種メディアでも大きく紹介され、「ネットカフェ難民」「ワーキングプア」という言葉が、今年の流行語大賞の候補にもなるほど注目を集め、政府・行政を動かす確かな力になりました。先にのべた、政府によるネットカフェ難民調査の実施をはじめ、京都府が正規雇用の拡大をもとめる条例を制定したり、東京都が、「ネットカフェ難民」や求職中の低所得者に対して、職業訓練中は最大6カ月間、15万円の生活費を支給すること、住宅を借りるための資金として最大60万円を無利子で貸し付けることを決めるなど、貴重な成果がかちとられています。 日本共産党とも協力して地方自治体に要請し、「青年雇用対策予算をつけさせた」「青年の働く実態の調査を約束させた」「働く青年の権利を知らせるパンフレットの普及」などの成果を、各地でかちとっていることも重要です。 青年の要求の実現へ、これらの教訓をふまえ、たたかいをいっそう大きく発展させることをよびかけます。 (2)あたたかい人間関係と仲間をもとめる願いにこたえて 人間的成長や仲間をもとめる願いにこたえる活動が広がっていることも、この2年間の活動の確信です。 「仕事のグチいい大会」「お悩み相談会」「いじめしゃべり場」「ランチタイム交流会」「バーベキュー交流会」「ビーチでパーティー」など多彩に広がっています。「ここなら自分の思いが話せる」と、民青同盟のあたたかさにふれた青年が加盟したり、多くの同盟員が、「話を聞いてくれ、支えあう仲間ができた」ことが、民青同盟の一番の魅力だと話しています。地区委員会の活動でも、「人間的成長を支えあい、あたたかい人間関係をつくる」ことを一番大事な活動に位置づけているところもあります。 どうして、この活動がこれほどまでに受けとめられ、大事にされているのでしょうか。それは、ひどい働かされ方や競争教育によってバラバラにされた人間関係のなかで、青年が本当に信頼できる仲間、願いを実現するために力をあわせる仲間を、切実に求めているからではないでしょうか。悩みや苦しみを青年個人におしつける「自己責任」論が横行し、仕事に就けなかったり、お金がなくて進学をあきらめさせられたりする現実を前に、「自分の努力が足りない」と自分を責める青年も少なくありません。こうしたもとで、「あなたのせいじゃない。力をあわせて政治と社会を変えていこう」、このよびかけが、青年の心をとらえ、生きる希望をひろげています。お互いを認め合い、一人ひとりの成長を大切にした、あたたかい仲間の輪が、いま、本当に求められています。 人間的成長とあたたかい仲間をもとめる願いにこたえる活動を、民青同盟の真価が問われる大切な活動と位置づけ、多彩にとりくむことをよびかけます。 (3)要求運動を大胆に広げ、青年の願いかかげて、総選挙を 決議案をふまえ、要求実現のとりくみの発展について、強調点をしぼって簡潔にのべたいと思います。 1,雇用、学費など切実な願いの実現へ 青年の雇用の願いにこたえるとりくみでは、深刻な実態を告発し、政治と社会に働きかけ、改善をかちとることです。決議案は、雇用と暮らしを守る「全国いっせい行動」をよびかけ、「正規雇用の拡大」をはじめ、青年の要求をかかげています。どれも切実で、政府や自治体がやる気になれば実現できるものばかりです。雇用アンケートなどのとりくみをさらに大きく広げ、集めた声や実態をもとに、地域ごとの切実な要求も明らかにし、自治体要請などにとりくみ、一歩でも二歩でも要求実現へ、前進していくことをよびかけます。 また、民青同盟は、職場でも地域でも、労働組合をつくり、その活動が着実に発展するよう、力をつくします。グチや不満を話し合いながら労働者の権利などを学ぶゆるやかなネットワークをひろげます。 「高すぎる学費をなんとかしてほしい」??学生や家族の声にこたえ、運動の発展に力をつくします。学生班を中心に、学園で署名や「一言カード」運動などにとりくむこと、各大学の学生自治会のとりくみに積極的に参加し、学費の値下げ・負担軽減、大学予算増額、学費免除措置や奨学金の拡充をもとめる運動を重視します。 2,「9条の会」、平和ゼミ、サークルを広く 平和・憲法の運動では、青年・学生のなかに、憲法改悪を許さない大きな世論を広げていくことを中心に、核兵器廃絶や米軍基地再編強化に反対する運動などを重視し、地域、学園、職場に「9条の会」や高校生平和ゼミナール、平和サークルなどをつくり、学習と交流、多彩なイベントにとりくみます。 3,青年革新懇について――政治をかえる対話と共同 民青同盟が加わる革新懇運動について述べておきたいと思います。 革新懇(平和・民主・革新の日本をめざす全国の会)の運動は、【1】国民本位の経済への転換、暮らしが豊かになる日本、【2】憲法を生かし、自由と人権、民主主義が発展する日本、【3】日米安保条約をなくし、非核・非同盟、中立の平和な日本を実現するという、3つの共同目標をかかげ、無党派の人々、労働組合、民主的な団体、日本共産党はじめ幅広い団体、個人が参加する運動です。 青年革新懇は、民青同盟が、労働組合や民主団体に参加する青年の 4,総選挙――青年の願いかかげ、よく学び、宣伝・対話を 参議院選挙での自公の過半数割れと、その後の政治の激動のもとで、解散・総選挙はいつおこなわれてもおかしくありません。「大連立」劇に示されたように、自民党、民主党は、国政の基本問題で同じ立場にたっています。青年の願い実現のために奮闘し、アメリカいいなり、大企業中心という自民党政治を国民・青年の立場で改革する方針をもっているのが日本共産党です。民青同盟は、総選挙を、雇用やくらし、憲法など青年の切実な願いをかかげ、自民党政治にかわる新しい政治、日本の民主的改革の方針を示す日本共産党への理解と支持を広げる選挙と位置づけてたたかいます。 選挙にとりくむうえで、青年の願いをどうすれば実現できるのか、日本共産党の綱領や政策をみんなで学び、班で「がんばろう」決議をあげ、みんなが活動に参加することをなによりも重視します。「日本共産党といっしょに日本をかえるネットワーク」に多くの青年が加わるように働きかけ、参院選の経験を生かし、多彩な宣伝・対話などにとりくみます。 3章 「学び、成長する」ことは、民青同盟の"いのち" (1)みんなで学び成長する民青同盟へ、生まれている新しい意欲ととりくみ 決議案3章の報告にすすみます。大会決議案は、日本共産党綱領と科学的社会主義を学ぶとりくみをゆたかにひろげ、すべての県・地区・班が同盟員や青年の関心とむすんで学んでいくことをよびかけました。各地で日本共産党綱領をあらたに学びはじめた地区や班がうまれ、クイズ形式やテレビ討論型、自己紹介や感想をのべあう「3分間スピーチ」型など学習のすすめ方も楽しく、分散討論やテーマ別分散会など1回1回がためになるよう工夫も次つぎと生まれています。 「ギザ見えるス」(福島)、「キャンパス講座」(愛知)、「科学の目講座」(三重)、「新しい政治を探求する連続講座」(京都)、「科学の目 青年講座&バーベキュー」(香川)などの県の学習会から、「民青新聞の綱領連載で学習会をはじめた」(青森・学生班、高校生班)、「月1回の綱領学習会をすすめている」(東京・八王子地区)、「どうやったら展望ってもてるんだろうという班員の一言から、班会議で連続綱領学習をおこなうことにした」(兵庫・宝塚地域班)、「班会議で、毎回30分、綱領を学ぶことにした」(広島東地域・学生班)など、班や地域まで、この間100をこえる学習会がひらかれるなど、重要な変化が生まれています。 いま、多くの青年は自民党政治に苦しめられ、生きづらさを感じているなかで、「社会はかわるし、かえられる」ことをつかめる科学的社会主義の理論、そしてその立場から日本社会のゆがみや異常はどこからきているのか、どうすれば解決できるのか、現実から出発し日本の本当の改革の道筋をあきらかにした日本共産党綱領を学んでいることは、他の青年組織にはない民青同盟ならではの魅力であり、そこに民青同盟の基本的性格があります。大会決議案発表後の全国的なとりくみは新しい変化ですが、これまで大きな弱点であった学習をしっかりと位置づけて、どこでも系統的にとりくむ民青同盟へと前進することがいよいよ大事になっています。 (2)青年の願いと日本共産党綱領・科学的社会主義を学ぶ魅力 いま、青年の願いにてらして、日本共産党綱領と科学的社会主義を学ぶことがなぜ大切か、青年にとってどんな魅力があるのか、各地のとりくみでつかんだ確信などもふまえて、考えたいと思います。 1,切実な願い実現の展望を学んで 一つは、私たちの切実な願いの大もとに何があり、どうすれば願いを実現できるかをつかむ力になるということです。 愛媛県委員会は、日本共産党と協力して9月に綱領を学ぶ合宿や、5回の学習講座をおこないました。合宿では、綱領を1章ずつ分担し報告しあい、討論しました。参加した学生は、「綱領は、社会をこうかえるっていう方針をもっていてすごい。友だちは、学費をかせぐためにアルバイトを余儀なくされ、将来への希望も失われている。そういう友だちともいっしょに学んでいきたい」と話しているそうです。 京都の洛南地域協議会では、大会決議案をうけて、地域で「カレーを食べながら綱領学習」をしたり、各班でも綱領学習を位置づけるよう努力しています。綱領の学習が、低賃金・長時間労働に苦しむ地域の同盟員をはげまし、たたかう力になっています。居酒屋で働いていた女性は、1日14〜16時間も働かされ、雇用保険もなく、残業代も払われていないひどい職場の実態を「なんとかしたい」と、労働組合に入り、たたかいにふみだしています。彼女は、綱領を学ぶなかで、「ひどい働かされ方も仕方がないのかと、もやもやしていたけど、個人の能力のあるなしの問題や、自分のわがままではなく、『日本社会の異常』に原因があるとわかった。自分のたたかいは、ほんの小さなたたかいだけど、私がたたかうことで、社会全体をかえる力になるんだと思った」と話しています。 日本共産党の綱領は、私たちのおかれている現実から出発し、それを青年や多くの人々の願いにそってどう変えるのかを示しています。ですから、綱領を学ぶことは、私たちの切実な願い、悩みや苦しみの根源に何があるのか、またそれらをどう解決すればいいのかを、つかむ力になります。自分を責めるのではなく、「人間らしく働きたい」「お金の心配なく学びたい」などの願いに道理があり、みんなで力をあわせればそれらは実現できるという、確信を得ることができます。科学的社会主義の理論は、自然と社会を深くとらえる科学的なものの見方・考え方をあきらかにし、私たちが確かな指針をもって人生を歩んでいく力になるものです。 切実な願いを実現していくためにも、ぜひこうした学びの魅力を実感できるとりくみを、ひろげようではありませんか。 2,政治をかえる道筋をつかんで 二つめは、青年の願いや国民の立場に立って、日本の政治をどう変えるのか、その確かな展望をつかむ力になることです。 さきほど報告した通り、いま、日本の政治は大きな激動のなかにあります。こういう時代に、青年の切実な願い実現の道筋に確信をもって、運動をいっそう発展させていくためにも、また、自民党政治にかわる新しい政治の中身について、模索や探求を強めている青年と広く語りあっていくためにも、日本共産党の綱領を学ぶことは重要です。 日本共産党の綱領は、日本社会で国民を苦しめている害悪の根源が、大企業の横暴な支配とアメリカいいなりの体制にあり、これらを民主的に改革していく立場にたつ政治でこそ、国民や青年のさまざまな願いを実現していくことができることを明らかにしています。 先ほど見たように、自民党、民主党の「大連立」劇は、世論の批判をあび、いったんはなくなりましたが、当事者には反省はありません。そこには、大企業中心、アメリカいいなりの政治を続けるという、国民、青年に背をむけた、自民党、民主党の共通の立場が貫かれています。綱領を学んでこそ、政治の激動を深いところからつかむことができます。 いま国民・青年が求めているのは、直面している現実の苦難や将来への不安をとりのぞくための政治です。憲法9条を守った平和外交、人間らしく働ける職場と社会づくりなどです。こうした私たちの願いを、国政でも地方政治でも一貫してとりあげ奮闘しているのが日本共産党であり、その綱領には、そういう政治、社会をどうやって実現するのか、改革の方向がゆたかに示されています。 同盟員自身が、そして青年といっしょに綱領を学び、政治を変える道筋を学び、行動の輪をひろげていこうではありませんか。 3,自分らしい生き方を考える糸口に 三つめは、自分らしい生き方を考える確かな糸口になる、という点です。 いま、長時間労働、非正規雇用や貧困の拡大など、多くの青年が、仕事やくらしをめぐる深刻な現実、将来にも希望がもてない不安に直面しています。政治の歪みの責任を青年におしつける「自己責任論」が横行し、「生きづらさ」を感じている青年も少なくないと言われます。「職場でのストレスが、派遣やアルバイトなど弱い人に向けられ悲しくなる」、「クラスでネットいじめがあり、書き込まれた人が学校に通学できなくなった」など、不安やいらだちの原因がわからず、青年同士が傷つけあう悲しい現実もうまれています。 こうしたなか、青年の切実な願いや苦しみの大もとに何があり、どうすればそれを変えられるのかを示す日本共産党の綱領を学ぶことは、同盟員、青年が自分らしい生き方を考える、確かな糸口になるものです。生きづらい、いまの社会のしくみを、それをどうしたら変えられるのかも含め、大きな視野で見抜く力をつかめれば、困難に負けず、夢や願いの実現をめざし、本当の意味で自分らしい生き方を貫いていく、勇気と力を得られるのではないでしょうか。 青森の弘前地域班は、日本共産党綱領が示す日本改革の提案を学んできました。5月に加盟した同盟員は、家は農家ですが、経営が困難で本当に苦労しているそうです。学ぶ中で、「自分の人生の大変なこととかは、ずっと運命だと思っていたけど、学んで、そうじゃないとわかった」と話しているそうです。 青年の生き方についての模索にこたえ、自分らしい生き方を考え、つかみとっていく確かな力を身につける――学ぶとりくみを、そうした立場で、積極的にすすめていきたいと思います。 (3)「学ぶ つながる かえられる」大学習運動を 報告で新しく提起したいことは、全国大会決議案が発表されて以降の新しい意欲ととりくみを一時的なものにせず、これをさらにひろげ、系統的にとりくんでいく活動を軌道にのせるために、「大学習運動」をよびかけるということです。 「学ぶ つながる かえられる」としたのは、「つながる」という言葉には、学ぶだけでなく、いっしょに話しあう・討論していっしょに考えるという意味を、「かえられる」という言葉には、学ぶことをつうじて、社会もかえられるし、自分も成長できるという意味をこめました。学習し、討論することをつうじて青年の連帯をきずき、社会も自分もかえられる確信をつかんでいく、そういう学習の輪をひろげていきたいと思います。 具体的にどうとりくみをすすめていくのかについてふれたいと思います。 一つは、すべての班と同盟員が綱領と科学的社会主義を学ぶために、徹底して要求や関心に根ざして、学習のテーマや内容を決め、討論も大切にし、理解を深められるように、学習運動に取り組むことです。「ギザ見えるス」という綱領を学ぶ企画にとりくんだ福島県委員長は、「青年と対話すると、苦しみのおおもとに何があるのか。どうすればかえられるのかを知りたがっている」と感じ、企画に向けた実行委員会でも、雇用や平和、学費のことなどを、テーマ別に綱領とむすんで学習に力を入れたそうです。当日もお互いの実態や悩みを交流し、それに答える形で講師に話をしてもらうなど、工夫しています。こういった経験も参考に、学ぶ楽しさを実感しながら、ねばりづよく学び続ける民青同盟へと前進しましょう。学習のテキストとして、民青同盟の4つのパンフ、「民青新聞」「われら高校生」を活用しましょう。 新しくくわわった同盟員には、「基礎講座」をていねいにおこない、そのなかで、関心あるテーマや、生活・生き方で直面している問題・悩みをよく聞いて、それにこたえる班学習をゆたかにすすめましょう。 同時に、この間、朝学習や夜学習など、同盟員の生活スタイルにあわせてねばりづよい学習の努力が始まっていることは大変重要です。東京のある大学班では、有志で集まり、空きコマを利用して、平日の8時半からお昼まで「朝学」にとりくんでいます。「空想から科学へ」をテキストに、それぞれが読んできて、わからなかったことを出し合い、講師に解説を受けながら議論して、いまの政治情勢や恋愛観、活動の悩みまで話が発展することもあるそうです。参加している同盟員は「朝起きるのはツライけど、学んだことが、いまの生活にも生きているし、主体的にものごとを考えられるようになった。今度は綱領も読みたい」と話しています。 生活のなかに学ぶ時間をつくる意識的な努力をすすめていけるように、機関会議や班会議での学習とともに、独習の交流など、励ましあいながらとりくみましょう。県・地区(地域)・班が、月1回は時間をとって学び、食事やスポーツもし、交流できる企画にとりくむことも大切です。 中央委員会は、学習ビデオなどの教材の作成、全国的な学習講座の開催、「民青新聞」と「われら高校生」、ホームページの充実など、積極的なイニシアティブと交流をはかります。 二つは、まわりの青年とともに学ぶとりくみです。すべての県・地区・班が、青年の要求や関心を入り口にして、要求実現と政治や社会をかえる展望を学び、青年どうしが語り合う学習会や「トーク集会」シンポジウムや講演会、しゃべり場などをひらきましょう。新歓も展望して、4月末までに、全国で500回以上をめざし、地区・地域協議会で開くとともに、すべての学生班・高校生班・職場班が新歓の企画にとりくみましょう。 「学び、成長する」ことは、民青同盟にとっては"いのち"ともいえるものです。学んでこそ確信と勇気をつかめ、成長できるし、青年とも語りあえます。民青同盟の基本的性格にふさわしく学ぶとりくみを全国すべての県・地区(地域)・班で日常的にすすめる民青同盟になるために、「大学習運動」をかならず成功させたいと思います。 4章 みんなの力で、青年がどこでも出会える大きな民青同盟を 決議案4章にすすみます。報告では、青年がどこでも民青同盟と出会える大きな民青同盟をどうすればつくっていけるのか、組織づくりで着実な前進をめざすために、いま何が必要かをあきらかにしたいと思います。 (1)「要求・仲間・学び」の魅力を確信に、新しい前進へ 組織づくりで前進するうえで、なによりも確信にしたいことは、報告でのべたとおり、要求運動の発展とあたたかい仲間づくり、新しい政治と社会への展望を学ぶ活動が、新しい仲間を迎える大きな条件をつくりだしていることです。「要求・仲間・学び」という民青同盟の活動は、多くの青年にとって魅力であり、希望です。 友人やまわりの青年の要求や関心、願いにこたえることに徹して、「要求・仲間・学び」の魅力あふれる民青同盟の活動を知ってもらい、体験してもらうことで、共感が広がり、新しい仲間を迎える経験がひろがっています。宮崎県委員会は、新しい仲間をふやすことは苦手でしたが、10月に4人の仲間を迎え、新しく地域班を結成したことで、「カベは自分たちの側にあった。政治に関心がなさそうでも、仕事の話になれば、みんな要求をもっているし、加盟してもらえる仲間だ」と確信をつかんでいます。 強調したいのは、「要求・仲間・学び」という魅力は、職場・地域・学園に班があり、地区をつくり、生きいきと活動してこそ、発揮できるということです。民青同盟の組織づくりとは、青年の願いにこたえる運動をうみだし、青年の成長と連帯をはぐくむ居場所をつくることであり、政治をおおもとからかえ、青年が希望をもてる未来をひらく力を大きくする活動です。 私たちのまわりには、民青同盟との出会いを痛切に求めている青年がたくさんいます。10月に神奈川で加盟した青年は、自分の将来を「ホームレスか、奴隷のように働くか」としか描けず、「なんとかしたいけど抜けだせずにいた」といいます。出会った時は、ネットカフェぐらしをしていたそうです。彼は県の代表者会議に参加し、「自分と同じような境遇で働く人とめぐりあい、語りあうこともできました。本当に入ってよかった、救われました。力をあわせて団結して政治と社会をかえていきたい」と話してくれました。参加した同盟員は、涙をうかべて発言をきき、民青同盟をもっと大きくしたいと決意がひろがったそうです。 青年の切実な願いにこたえるためにも、激動の時代を前に進めていくためにも、多くの新しい仲間を迎え、班をつくり、地区を再建するために力をつくし、青年が全国どこででも民青同盟に出会える、そんな組織をめざすことが、いまほど求められているときはありません。 では、組織づくりの現状はどうでしょうか。前大会以降、2500人の仲間を迎え、新たに24地区委員会を再建するなど、貴重な努力を重ねてきました。こうした努力があるものの、全国的に組織づくりで前進に転じられていないことを直視したいと思います。 今大会は、同盟員数では、前大会から1100人の後退で迎えました。この数年、3、4年サイクルの高校班、学生班をはじめ、班数が減っており、新しく迎えた仲間の「民青新聞」と「われら高校生」の購読は半数程度で、読者数も後退しています。民青同盟には卒業があり、毎年多くの先輩たちを、社会の各分野、さまざまな国民運動の担い手として送りだしていることは、私たちの誇りです。同時に、送りだす先輩たちを上回る新しい仲間を迎える立場で、機関も班も努力をつくしてこそ、班活動を維持し、発展させ、組織づくりで前進に転じることができる――この課題に意欲をもって、みんなが知恵と力をあわせてとりくむことを心からよびかけます。 (2)どうやって前進に転じるか――組織づくりの4つの努力を どうすれば組織的前進に転じることができるのか、決議案第3章は、「仲間を増やし、みんなが成長できるあたたかさあふれる民青同盟を」つくる努力方向をしめしています。 報告では、決議案の討議と実践をふまえ、組織づくりで前進に転じるためにどのような努力が求められているのかという角度から、4つ提起したいと思います。 1,「班が主人公」――魅力にあふれ、みんなが成長でき、新しい仲間を迎える班活動 第一に、魅力にあふれ、みんなが成長できる班づくりと一体に、新しい仲間を迎える、「班が主人公」の活動を、階層ごとに生きいきと発展させることです。新しい仲間をむかえ、前進している組織に共通している一番の教訓は、魅力ある班づくりと新しい仲間を迎える努力を一体にとりくんでいることです。 関西のある地区では、魅力ある班づくりをすすめながら、地域にある保育園に班をつくろうと努力をひろげ、地区と2つの保育士班が力をあわせて、この2年間で19人の仲間をむかえ、あらたに2つの保育園に班をつくり、さらに新しい職場班を結成する展望をきりひらいています。その一つの笑いじょうご班は、仕事の悩みや趣味のことまで何でも話せる班会議や保育学習やバーベキュー、ピースライブ、選挙など、みんなのやりたいことを、力をあわせてとりくむなかで、学び、交流し、仲間をつくれる居場所になっている民青同盟を、親しみを込めて「みんみん」とよんでいます。こうした魅力ある班を青年のなかにひろげようと、「一人で悩んでいる新入職員にこそ民青が求められていると思う」「雇用の運動とか、青年の思いにこたえている民青はすごい。うちの班も職員にとって大事な場所になっているんじゃないか」「青年はみんなしんどい思いをしながら、自分の責任だと思っている。でも"みんみん"で学んでいるからこそ、あなたのせいじゃないって伝えたい」と話し合い、職場の同僚や地域のつながりを次々と仲間に迎えています。こうした努力がどの班でもひろがり、地域の保育園に青年の願いにこたえる班をつぎつぎとつくり、文字通り青年のよりどころとなる民青同盟に成長しています。 すべての班が、決議案に学び、積極的な班プランをもち、魅力あふれる班活動をつくり、たえず新しい仲間を迎える努力をつくしてこそ、青年がどこでも民青同盟と出会い、希望をつかめる民青同盟をつくることができるのではないでしょうか。 ――階層ごとの班活動 「班が主人公」の活動で、生きいきと前進するには、高校生、学生、地域、職場の階層ごとに、どんな班活動にとりくめばよいのか、各地の経験に学び、努力方向を述べます。 (高校生) 高校生班は、民青同盟のもっとも若い仲間であり、高校を卒業した同盟員は、学園や職場、地域で班活動を担っています。高校生班は、民青同盟の発展にとっても宝です。その位置づけにふさわしく、高校生班に同盟全体で援助を強め、すべての地区・地域に大きな高校生班をつくることをめざします。 班活動では、"高校生の願いに何でもこたえる"立場で、勉強や進路、友だち関係など高校生活の願いや悩みにこたえ、全国高校生平和集会にむけた平和や憲法の運動、スポーツやレクリエーションなど交流できる楽しいとりく 班長や係をきめ、自分たちで運営できる班づくりをすすめることも大切です。 県委員会、地区委員会(地域協議会)は、すべての高校生班に相談員を配置し、学生や先生、専門家などの協力をえて、勉強や進路、生き方の関心にこたえる"高校生サポーター"を組織します。また、高校同盟員が卒業するときは、大学や地域・職場の班活動に参加できるように、新しい生活の相談にのり、学習の援助をつよめます。 東京・調布狛江府中地区委員会は、昨年12月まで高校生班はありませんでした。11月に高校生を迎えたことをきっかけに相談員を配置し、勉強スタッフを組織し、日本史講座や数学の試験対策勉強会、なべ会など高校生の声にこたえる多彩な活動をすすめ、地域で紹介された高校生や同盟員の友だちを次々と迎え、班をつくり、1年間で6人の班へと成長しています。 全国の高校生が学び交流する全国高校生集会(3月)にむけて、同盟全体の力で高校生を仲間にむかえ、班をつくって代表をおくり、新入生歓迎運動を大きく成功させましょう。 (学生) 学生班は、1章で強調したように、学費値下げと憲法9条を守る学生の切実な願いにこたえ、学生の自主的な運動の発展に力をつくします。受験競争をくぐって入学してくる学生にとって、何でも相談できるあたたかい仲間の存在は、民青同盟の大切な魅力です。大学生活から進路、人間関係まで、なんでも相談できるあたたかい班活動をつくります。 また、日本共産党綱領や科学的社会主義の学習、学問、進路、生き方の模索にこたえて学ぶ活動を思いきってつよめます。学習合宿や空きコマ学習会などの努力をつよめ、知的魅力がかがやく班活動をすすめます。 学生班は毎年、2〜3割の卒業生をだします。新入生歓迎運動はじめ、試験期間、長期休暇、学園祭など、学生生活のサイクルをふまえた年間活動プランをつくって班活動にとりくみます。とくに、新歓運動では、新歓宣伝や新入生の関心にこたえる多彩なとりくみのなかで、たくさんの仲間を増やし、夏休みまでに卒業生を上回る新しい仲間を迎え、大学、学部ごとに班をつくることをめざします。 東京のある学生班は、半年ごとに活動プランをもち、生きいきと活動しています。靖国神社やごみ処分場のフィールドワーク、教育しゃべり場、教科書問題学習会、同盟員の関心にこたえて日本共産党の政策や綱領を学ぶなどの多彩な学習、新入生の不安や関心にこたえる「ランチタイム交流会」、班合宿や班での旅行など、多彩にとりくんでいます。このなかで班員同士の仲間づくりを大切にしているので、一人ひとりが自分たちの班活動の魅力に自信をもって、学生に加盟をよびかけ、1年間に21人の仲間を迎えています。 (地域) 地域班では、雇用アンケートで青年の実態や思いをリアルにつかみ、要求をまとめ、日本共産党の地方議員や支部と協力して、自治体や地方議会への要請、仕事の悩みの交流、労働相談、労働組合づくりなど、雇用とくらしの願いにこたえる活動にとりくみます。 憲法と平和をまもるピースライブやピースウォーク、講演会、スポーツ大会や映画鑑賞会など、青年同士が交流できるイベントやサークルなど多彩にとりくみます。 同盟員の興味・関心と結んで綱領と科学的社会主義をねばり強く学びます。朝学習や夜学習、日曜講座など、班の仲間の条件にあわせた学習をすすめます。 地域班の仲間は、働く時間がバラバラだったり、班会議の場所が遠いために、活動に参加することに苦労があります。青年が身近にあつまれるエリアに班をつくっていくことを重視し、それにふさわしい目標をもって新しい仲間を迎えます。 (職場) 職場で働く青年のよりどころとなるために、魅力ある班活動をつくるとともに、新しい班づくりにとりくみます。 そのために、青年同士が悩みややりがいを交流し、学ぶ場を積極的にもちます。「民青の仲間がいるから働き続けられる」――職場班の学びやあたたかい仲間は、仕事の苦労や悩みをのりこえ、希望をもって働く何よりの支えになっています。"いい仕事がしたい""仕事を覚えたい"などの願いにこたえ、「お悩み相談会」「心電図学習会」など"仕事の役にたつ"とりくみを重視します。 "一人で悩む青年をつくらない"を合言葉に、あいさつからはじめ、よりよい職場をつくる仲間の輪をひろげます。「勝ち組・負け組」などと働く青年同士が競わされ、バラバラにされ、一人で悩んでいる青年も少なくありません。「おはよう 最近どう?」と、声をかけることからはじめ、人間らしく働ける職場と社会をつくる仲間の輪をひろげます。 班会議をひらく努力をつよめます。仕事の悩みや働きがいを交流したり、その背景にある政治や社会の問題を学ぶことから、班活動をはじめましょう。日本共産党の職場支部になんでも相談にのってもらうことも大切です。 2,新しい仲間を迎える活動に機関と班が力をあわせて 第二に、魅力あふれる活動で青年との結びつきをひろげながら、新しい仲間を迎えるためにどう努力を強めるか。全国の経験に学んで、3つ、強調したいと思います。 一つは、機関も班も、青年の願いにこたえるために、どんな民青同盟をつくるのか、よく討議し、仲間を迎える目標と計画をもち、みんなの力でとりくむことです。 大阪・木津川南地区委員会は、今年の3月に再建しましたが、再建後25名の新しい仲間を迎えています。7月の参議院選挙では、地区が一丸となって「社会を根本からかえるためにも民青同盟をおおきくしよう」と拡大目標も5人と決め、かえるネットつながりや友人などに次つぎよびかけ目標を達成しました。10月には、大会決議案を討議し、「選挙で集めた青年の願いを実現するために、もっと大きい民青同盟が必要じゃないか」と話しあうなかで、「魅力いっぱいの民青同盟がいつでもどこでも青年の身近にあるように」とスローガンを決め、拡大目標を8人にきめました。大会にむかう運動では、拡大が苦手だった地区委員が仲間を増やすなど、地区や班がいっしょになって4人の仲間をむかえています。地区委員長は、「目標はみんなで決めることが大事。達成して『自分たちでもできるんだ』とすごく自信になっている」と話しています。 二つは、決議案にもあるように、加盟の一致点を大事にして、要求、願いに心をよせ、ひろく加盟をよびかける努力です。 福岡の高校生班(ウルトラ警備班)は、8月以降7人の仲間を迎えていますが、その多くは班員の友人です。仲間を増やすきっかけとなったのは原水爆禁止世界大会に参加し、その後、友だちが班会議にきてくれ、平和への思いや学校への不満を聞くことができ、「まわりには平和のことに興味をもっていたり、校則や勉強で悩んでいる高校生がたくさんいる」と思うようになりました。また、「できることから何でもやろう」と、地域のお祭りにいったり、「茶つみ」、たこ焼きパーティー、教育学習会などにとりくんだことも力になりました。友だちを仲間に迎えている同盟員は、「民青ってかたいイメージがあるけど、班会は気軽だし、いろんな人と出会い、自分たちの考えを交流できる。だから友だちには、相手の思いを聞きながら、それが実現できる民青は楽しいし、しっかり考えることもできるよ」と加盟をよびかけているそうです。 三つめに、同盟員の側にある、ちゅうちょやためらいを励ましあってのりこえることです。友だちなどに「加盟をよびかけるとどう思われるだろうか」「友だち関係が悪くならないだろうか」などの思いをもつことはあります。民青同盟の「知る会」は、なにより、相手の青年の思いや願いを知り、それにこたえる民青同盟の魅力を知ってもらう場です。たとえ加盟にいたらなくても、お互いをよく知りあうことはとても大切です。自分がなぜ民青をやっているのか、どこに魅力を感じているかを伝えることで、同じような思いをもつ青年が「学び成長し、願いを実現できる」仲間との出会いの場ともなります。 先ほど紹介した保育士班の班長さんは、「誘うときはいやがられたらどうしよう、といつも不安だった」そうですが、「しんどいのはみんないっしょ。ほっとけない」と思い、後輩におもいきって声をかけると、「気にかけてもらえてうれしかった」といって、加盟してくれたことを、たいへん喜んでいました。 青年や身近な友だちの願いや思いに心をよせ、信頼し、私たち自身が一歩をふみ出す勇気をもって、励ましあって加盟のよびかけをひろげましょう。 3,都道府県委員会の確立と、組織づくりのカナメとなる地区委員会の再建 第三に、県委員会活動の確立と、組織づくりのカナメとなる地区委員会の再建についてです。 (県委員会活動について) 都道府県委員会は、地区委員会や地域協議会、班活動を発展させる大切な役割があります。現状は、地域が広範囲にわたるため、県委員同士の学習や交流もままならず、班活動の援助など苦労しているところもあります。決議案では、「県委員会自身が学習・交流し、成長・団結できる場を大切にする」ことを強調しています。大切なことは、県委員自身が、民青同盟の方針にもとづき、学習や交流を通して魅力をつかみ、その県、地域を担うリーダーへと成長していく努力をつらぬくことです。すべての都道府県委員会が、ふさわしい役割をはたせるよう、県委員の成長と県委員会活動の強化を一体にすすめましょう。 民青同盟は、中央委員会も県、地区委員会も、毎年新しいメンバーをむかえ、いっしょに学び成長していく集団です。役員になったみんなが新鮮な活力を発揮できるように、「なんでも相談でき、みんなで成長する」ことをモットーに、要求を語りあい、学び、交流を深め、みんなで荷を分かちあって活動をすすめます。 (地区委員会の再建と活動について) この2年間で新たに24の地区委員会が再建され、14都道府県51地区委員会になりました。「班が主人公」の活動を生きいきすすめるには、班活動を日常的に援助する地区委員会の再建が必要であり、民青同盟の組織づくりで、いっかんして重視しなくてはなりません。すでに地域協議会が活動している地域では、次の大会までに地区を再建することをめざして活動を発展させることをよびかけます。 再建された地区委員会も、再建をめざす地域も、決議案に示されている「3つの努力」、『全国地区委員会活動交流会報告集』を学び、青年の切実で多面的な要求に根ざした活動の発展、「班が主人公」の活動の前進と新しい班づくり、地区委員の成長と地区委員会活動の強化をすすめてほしいと思います。 (財政・機関紙活動について) 自分たちの組織を自分たちで支える立場で、財政・機関紙活動にねばりづよくとりくみます。毎月、同盟費をあつめる活動は、たいへんな生活のなかでも、社会をよくしたい、学びたいという仲間の心をあつめ、民青同盟を支える活動です。仲間を訪問し、要求を語りあい、民青同盟の活動を紹介するなかで信頼関係がうまれ、班活動への参加をひろげている経験もうまれています。「民青新聞」「われら高校生」をとどけて読んでもらう地道な活動によって、同盟員にも青年にも、要求を実現する展望と仲間をひろげ、民青同盟の魅力をつたえることができます。 「財政活動のしおり」で、財政・機関紙活動の大切さをよく学び、県、地区ごとに、財政・機関紙係の交流会などをもち、励ましあってとりくみましょう。 (「民青新聞」「われら高校生」の発行形態の変更について) 中央委員会は、来年1月から、「民青新聞」を現在の12ページから8ページに、「われら高校生」を毎週発行から隔週発行にすることを決めました。「民青新聞」は7年間、「われら高校生」は12年間、値上げしないできましたが、読者数の後退が続き、機関紙財政によって支えられている本部財政が悪化しています。中央委員会は、編集活動の合理化などさまざまな努力をすすめてきましたが、やむなく、こうした措置をとらざるをえなくなりました。 今後、青年の願いにこたえ、政治や社会のことがわかり未来が見える紙面づくり、班活動の役に立つ紙面づくりにいっそう努力するとともに、減ページをおぎなうために、ホームページの充実、高校生相談員や高校班のための交流ニュースの発行などにとりくみます。 機関も班も、機関紙活動の位置づけを高め、とくに、すべての同盟員が購読することを重視します。班活動で活用すること、郵送を含めた配達の努力、新しい仲間に紙面もひろげ必ず購読をよびかけるなど、機関紙活動をきずき、発展させる努力をよびかけます。 4,同盟活動のリーダーとして成長しよう 第4に、民青同盟の活動をになうリーダーづくりです。現在、全国の県・地区委員は約900人、班は千数百班あり、それぞれ班長、班委員が活動しています。県・地区委員会や地域協議会、班の活動を支えるためには、それぞれの組織づくりで前進することと一体に、数千人の同盟員が、同盟活動のリーダーとして成長していくことが求められます。 同盟活動のリーダーとして成長することは、決してむずかしいことではありません。大会決議案がしめす同盟活動――青年と同盟員に心をよせ、要求運動と学習にとりくみ、みんなで力をあわせて、組織づくりで前進をかちとるために努力する――に、積極的にとりくむことです。同盟員ならだれでも、決議案が示す活動にとりくみ、ともに活動する仲間と励ましあい、支えあうことで、同盟活動のリーダーに成長できます。また、活動でも、家庭や職場でも、人間を大切にする社会の実現をめざす民青同盟の一員にふさわしく、人間的にも豊かに成長していくことが大切です。 リーダーづくりをめざして、中央委員会は、都道府県委員会とともに、日本共産党の援助をうけて、中央幹部学校をはじめ、様々な規模の学習・交流講座にとりくみます。 最後に、民青同盟の組織づくりでも、日本共産党に積極的に援助をうけて活動することを強調します。要求運動や学習で積極的に援助をうけるとともに、組織づくりでも、日本共産党に同盟員や青年の願いや悩み、民青同盟の方針や活動をよく知ってもらい、困っていること、悩んでいることを率直に相談し、新しい仲間をふやし、班をつくる活動にともにとりくんでもらうなど、なんでも相談し、積極的に援助をうけることが大切です。 代議員、評議員の 私たちは、前大会からの2年間、青年の願いにこたえる活動の発展に力をつくし、政治と社会を動かす大事な一歩をふみだしました。激動の情勢のもとで、青年の苦しみのおおもとにある自民党政治を転換し、青年の願いがかなう新しい政治への展望を学び、ひろげてきたことも大きな確信です。こうした民青同盟の役割を発揮できたのも、職場・地域・学園に班があり、それを支える県・地区委員会の 以上 |
|||||||
|
(c)日本民主青年同盟 |
|||||||