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STOP!学費値上げ

「お金の心配なく学びたい」――世界の流れは“学費無償”です。
学費値上げストップと奨学金の充実で安心して学べる大学をつくろう

“世界一高い”日本の学費
教育の機会均等うばう高学費
学生たちの運動が政府をうごかした!

大学で何をどう学ぶ?

シリーズ「自然と社会を科学する」

大学での学びを考える
 ――社会科学への誘い

佐久間英俊さん(中央大学助教授)

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「環境問題について学びたい」「歴史の研究に没頭したい」と受験生が大学進学に期待を高める一方で、「学費のためにアルバイトをしないといけない」「親に負担をかけて申し訳ない」と高い学費を心配する声が聞かれます。「お金の心配なく大学生活を送りたい」──世界の学費事情を見ながら、日本の学費について考えます。


“世界一高い”日本の学費

世界の大学の学費を知っていますか?──フランスでは授業料は0円で、必要なのは学籍登録料1万9千円だけです。ドイツでは原則無料で、一部の州では1万8千円の登録料がかかります。フィンランドではいっさいお金がかかりません。さらに奨学金も充実していて、学生が学業に専念できるようにと生活費にあてることを目的にした返済の必要のない給付制の奨学金です。

ところが日本は、初年度納付金(入学金と授業料)が国立で約82万円、私立で131万円と世界で一番高い学費になっています。アメリカとカナダを基盤に活動する「教育政策研究所」の調査によれば、15カ国のなかで、日本がもっとも学生の経済的負担が重いのです。


■世界の流れ無視する日本■

いま、世界では“大学をふくむ高等教育の無償化をめざそう”という流れがあります。

1966年に国連で採択された国際人権規約は、“高等教育の無償化にむけて努力すること”“すべての人がお金のあるなしにかかわらず均等に教育の機会があたえられるようにすること”と定めています(13条2項・C)。いまではほとんどの国がこの規約を批准し、無償化にむけた努力をしています。

しかし日本は、国際人権規約は批准したものの、中・高等教育の無償化にかんしては“財政的にむずかしいから”と、ずっと「留保」の態度をとりつづけているのです。同じような立場をとっている国は、経済的にたいへん苦しいアフリカのマダガスカルとルワンダしかありません。

そんな日本の姿勢に、“世界第二位の経済力をもつ国なのになぜできないのか”と、世界や国連からきびしい非難の声があがっています。それでも日本政府は、世界の流れに反し、毎年のように学費を値上げしつづけてきたのです。


合格を心からよろこびたい

将来は看護師になりたい。専門学校でなく、大学に行きたいと思ったのは、幅広い知識を身につけたいから。英語や他の言語、憲法のことも興味がある。でも、心配なのは学費のこと…。私は小さい頃に父を亡くし、いまも奨学金を借りながら高校に通っています。大学に行こうとする自分を「わがままなのかな…」と考えることもあります。合格を心からよろこべるように学費を安くしてほしい。(ゆいさん、高3)

フィンランドはタダなのに

親からは「国立ならなんとかなるけど、私立はきびしい」といわれた。家は自営業なんだけど、状況はきびしそう。しかも、弟と妹がいる。あるテレビ番組で、フィンランドの大学の学費がタダだと知り、「えっ!?」って思った。国立がダメだったら、進学はあきらめるしかない…。クラスにはすでに進学をあきらめている友だちもいる。なんで、日本とフィンランドは、こんなにちがうんですか?(健史さん、高3)


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