試し読み-新成人アンケート2016(1月25日付)

政治・社会 自分たちの手で決めたい 新成人アンケート2016

民青同盟は1月、全国で新成人意識調査アンケートにとりくみました。591人が回答したアンケートには「戦争法は不安」「今の政治を変えたいから選挙に行く」などの声が寄せられました。新成人の思いを聞きました。    (文中は一部仮名)

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 9条生かした外交を
「憲法9条の武力放棄の考えから、外れている」「戦争は何があっても良くない」―。華やかな節目の時に、新成人の将来を不安にさせるのは、「殺し殺される国にしたくない」という多くの国民の声を無視し、安倍政権が昨年強行した戦争法の存在です。アンケートの「昨年の9月に成立した安保法制(戦争法)についてどう思いますか」という項目では「問題ある」が36・3%となりました。
web版サブ02 渋谷で取材に応えた三上裕子さん(大学生)は「(戦争法は)必要性を感じない。決め方は強行的で、何をそんなに急いでいるのだろう」と話します。「国を守るのは大事だけど、アメリカの駒として使われることになる」と、自衛隊をいつでも、どこでも派兵し、アメリカと一緒になって戦争をすることができる戦争法への不安を口にしました。
一内閣の「閣議決定」で歴代政府の「集団的自衛権の行使は違憲」という憲法解釈を踏みにじる安倍政権の姿勢にも批判が集まりました。「社会や政治に望むことはなんですか」という項目に、「集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回」と答えた仁科佳代さん(大学生)は「(撤回は)憲法9条の考え方につながると思う」と話します。戦争法についてニュースで注目していた仁科さんは、「違憲だと思う」ときっぱり。「憲法9条を活かした外交」の項目にもチェックをし、「9条をなくしてほしくない」と話します。

 

政治を変えたい
web版サブ01今年7月の参議院選挙から18歳選挙権が実施され、新成人と合わせて約366万人が新たな有権者となります。アンケートでは「投票には行きますか」という質問で「行く」「たぶん行く」が8割弱、「選挙で今の政治を変えたいですか」という質問では「変えたい」(40・1%)が「変えたくない」(4%)を大きく上回りました。「選挙に行く」と答えた渋谷の吉田和也さん(専門学生)は「自分たちの手で決めたい。ちゃんと選挙に行って政治への期待を込めたい」と話します。
グラフアウト同時に「選挙で政治は変わると思いますか」という質問には「変わる」(29・9%)と「変わらない」(30・3%)が拮抗するなど、国民の声を聞かない政治への不信の声もありました。
昨年は戦争法に反対し、国会前や全国で多くの青年が立ち上がりました。国民の世論と運動が野党を動かし、戦争法案反対、安倍政権打倒で一致する動きをつくるなど、現実に政治を動かし今も広がっています。
「安保法制(戦争法)廃止のための野党協力や国民連合政府構想、市民運動が盛り上がっています。どう思いますか」という質問に「期待する」と答えたのは後藤由美さん(大学生)。「戦後70年なのに、また戦争にならないか心配」という後藤さんは、原発再稼動や沖縄・辺野古への米軍新基地建設など、安倍政権が強硬に進める政策に「やり方がとにかくひどい」と怒りをあらわにします。一昨年の総選挙で躍進し、戦争法案の危険性を告発する国会論戦で力を発揮し、国民連合政府構想を提案した日本共産党に対して「安倍政権の対抗勢力として注目している」と期待を込めます。
仁科さんも市民運動に「期待する」と答えた一人です。「社会を変えるために、やってみたいことはありますか」の項目には「デモや集会への参加」にチェック。「デモに参加してみたい。マスコミも注目するから、声を上げることが、世論を一番効果的に伝える方法だと思う」(2面につづく)