試し読み-いろんな友だち関係(3月21日付)

 面白ければいい 趣味や価値観が一緒 言いたいことを言う いろんな友だち関係

「何でも言い合える関係」「ノリで返してくれるとか、一緒に居て落ち着くとか、いろんな関係がある」―。友だちとはどんな存在か、どんな関係を築きたいか、高校生に話を聞きました。(文中は仮名)

「クラス以外にも友だちがいる」と言う女性(1年)は「いろんなつながりの友だちがいるのはいいこと」と話す(10日、渋谷)

 

クラスはどんな場所?
「友だちは主にクラスと部活の人」と言うのは沙織さん(1年)。小学生のころから「クラスは楽しい場」で、1年を過ごした高校のクラスも仲が良いといいます。沙織さんが通う高校は進学校です。定期テストなどで学年の平均点とクラスの平均点が出されますが「うちのクラスだけ学年平均と10点差があったことがある」と沙織さん。「ちょっと点数が悪くても仲が良い方がいい。仲が良かったから『みんなで他のクラスに追いつこう』とがんばれた」と話します。4月の進級時にクラス替えがありますが、他のクラスはより競争的なため「クラスの子とは『クラス替え怖いね』と話している」。
 「クラスが好きじゃない」と言う人もいます。愛美さん(1年)のクラスはいくつかのグループに分かれており、グループに入っていない人を仲間外れにすることがあるといいます。愛美さんも以前、仲間外れにされたことがあり、教室では「イヤホンをして携帯電話をいじったりして自分の席にいる」と話します。学校では他のクラスの生徒や先輩と話すことの方が多く、ツイッターなどの「SNSを通じて知り合った友だちもいる」と言います。インターネットで知り合った友だちとは学校の愚痴や恋愛、アルバイトなどについても話します。学校の友だちには人間関係などで気を遣いますが「ネットの友だちには気楽に愚痴れる」と言います。

話し合って仲良くなる
沙織さんは、中学のころに同じ陸上部だった友だちと、今でも連絡を取り合っているといいます。陸上部の友だちは「がんばろうとする姿勢が似ている。学校行事などがあった時は、他の子が乗り気じゃなくても最後まで一緒にやり通した」と話します。高校からは書道部に所属しています。「初めての文化系だけど、メリハリがあって元気がある」と沙織さん。書道部に所属している同じクラスの友だちとは「何でも言える仲になっている」と言います。
「がんばって話す人」「考えなくても話せる人」「話さなくても一緒に居られる」など「友だちに段階がある」と話すのはさつきさん(3年)。「最終段階」の友だちは「クラスにはあまりいなくて、部活に多い」と言います。「顔を見て話さないと仲良くはならない。悩みを聞き合ったり、一緒に同じことをがんばる中で仲良くなる」と話します。
さつきさんは、所属する陸上部で話し合いを経て仲良くなった経験があります。1年の時に同学年の女子の間で「練習の時の態度が悪い」「あの子は男子の先輩にだけ良くしている」などの陰口もあり、部活内の雰囲気が悪い時期がありました。「どうしたらクラブが良くなるか」と話し合う場を毎月開くようにした他、いくつかのグループに分かれて練習のメニューや改善点、意識したことなどを書く交換ノートなどのとりくみを始めました。さつきさんは「一人ひとりが自分の意見を言えないと仲良くなれない。自分の気持ちを言える関係が一番大切だと思う」と話します。