主権者として意思示そう 選挙で変えよう 5・15若者憲法集会&デモに参加へ

「声をあげよう 私たちの命と自由のために」をスローガンに2014年からスタートした若者憲法集会は、青年が日本国憲法の価値を学び、主権者として声を上げ る流れをつくってきました。集会をきっかけに「自分たちの地域でもやってみたい」と地元で街頭宣伝やデモにとりくみ、戦争法反対の青年の運動を全国に広げ てきました。今年の集会は5月15日に開催されます。集会に向けてとりくまれている全国の運動を紹介します。

昨年の若憲1

昨年の若者憲法集会では、「地域で初めて若者デモにとりくんだ」「労働組合に入って声を上げた」など憲法を生かそうと全国から1300人が参加した(2015年6月14日、東京都内)

 

青年の声と行動で 希望ある流れさらに
「戦争は起きてほしくないです」(18歳、女性)「若者が働きやすく、子育てがしやすい。そんな世の中を実現していきたい」(31歳、男性)「バイトを始めようと思っているのですが、ブラック企業とかもすごく怖いです。なんとかしてください?」(18歳、女性)―。若者憲法集会実行委員会がとりくんでいる「戦争法は廃止に! 憲法まもれ! 若者Message」で集めてきた声です。「知らない人に話しかけることに不安はあったけど、自衛隊が『殺し、殺される』事態になるので事実を知ってほしい思いでとりくんだ」。こう話すのは大阪の中路和夫さん(25)です。この間、街頭宣伝で「戦争法の廃止を求める2000万人統一署名」と「若者Message」を集めてきました。「青年との対話では戦争法、ブラックバイト、奨学金などいろんな要求が出てきた。みんな今の生活に満足してないし、『変だな』と思うことがいっぱいあるんだと思った。考えているのが自分たちだけじゃないと感じてうれしかった」
これまで集会に毎年参加してきた大阪・北河内地区委員会の杉元裕司さん(31)は「集会に参加して憲法を大事に思っている人たちがこんなにたくさんいるというアピールになる。参加することが大事」と話します。北河内地区委員会では4月29日に地区委員会主催の憲法学習会を開催します。企画に向けて同盟員訪問を行い参加を呼びかける予定です。「安倍政権は早く退陣してほしい」と話す杉元さん。「学ぶことをしないとおかしいと気付けないし、変えたいと思えない。学習から始めていきたい」と憲法学習会への意気込みを語ります。
安倍政権は昨年9月に戦争法を強行採決するという暴挙に出ました。戦争法は憲法9条を踏みにじり、自衛隊を海外で「殺し殺される」状況に追いやる違憲立法です。戦後60年余りにわたって積み重ねてきた歴代政府の憲法解釈を一内閣の独断で180度変更するという立憲主義の破壊でもあります。日本社会は今、戦後最も深刻な権力者による憲法破壊の危機に直面しています。
同時に希望ある流れが生まれています。戦争法反対の運動を通じて国民が主権者として声を上げ、立ち上がるという戦後かつてない運動が広がり発展しています。この新しい流れは野党を動かし、日本の戦後政治史上初めて野党が全国的に協力して国政選挙に臨むなど大きな力を発揮しています。
参院選挙を前に開かれる今年の若者憲法集会は全国で声を上げてきた青年が一堂に会し、「個人の尊厳」を踏みにじる安倍政権に対して主権者としての決意と行動を示す集会です。

声上げる意味考えた 「憲法の価値語りたい」
福岡では若者憲法集会に向けて、4月2日に実行委員会「わかけん福岡」を立ち上げました。立ち上げの会議では若者憲法集会への参加だけでなく、集会後も参院選挙などに向けて学習や宣伝行動を広げ、憲法の価値や政治を青年のためのものに変えていくために行動していこうと話し合いました。そのためにさまざまな団体や労働組合、つながっている青年などに呼びかけて行動を広げる努力を始めています。

福岡-(3)

日本国憲法の前文を読んで交流した「わかけん福岡」の企画。「自分たちで現代語訳をしていくと楽しいのでは」「一つひとつの文章ができた歴史や意味を考えるのは面白い」 などの意見が出された(4月23日、福岡市内)

実行委員会メンバーの矢沢麻子さん(大学4年)は昨年初めて若者憲法集会に参加し、生まれて初めてデモに参加しました。「デモは怖いイメージが強かった。でも参加してみて自衛隊員に他国の人を殺してほしくないと大きな声で言える場があること、みんなで一緒にやることで、一人ではないという安心感を持った。デモって怖くないんだなと思った」と話します。集会に向けて、大学の友人にビラなどで内容を紹介しながら「一緒に行こう」と呼びかけています。「昨年の集会に参加する前はニュースを見ても全然身近ではなかった。でも集会に参加して、行動することでちょっとでも変えられるんだと思えた。私のように、今まで政治に興味がなかった人でも参加することで知識を得て、その人がまたいろんな人と話をすれば戦争法反対の輪が広がると思う。声を上げ続ける意味はあると思う」
「わかけん福岡」ではすでに26人が集会への参加を決めています。事務局長の山野遼大さん(24)は「政治を変えたい思いや、戦争法に対する不安な思いを実行委員会の中でも交流していきたい。憲法そのものの価値もみんなで学び、憲法の価値に自信を持って広げていける場になったら」と話します。「わかけん福岡」は今後、月1回の学習会と宣伝を中心に活動していく予定です。(2面につづく)