厳し過ぎるのは困る 自分たちで決めたい 校則を考える

学校生活についてのルールを規定した校則。中には高校生にとって違和感のあるものもあります。どんな校則なら必要か、校則はどうあるべきか―。高校生と考えました。(高校生は仮名、増田哲明記者)

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校則は身だしなみに厳しいが「見た目が悪くてもいいやつもいる」と広樹さ んら(5日、渋谷)

厳しいけど必要?
「腰パンとか制服を着崩すのは駄目」「Tシャツや靴下は白のみ。ワンポイント柄や色付きは駄目」。渋谷の街頭で校則について聞くと「身だしなみ」に関する厳しい規定が多く出されました。首都圏の私立高校に通う勇也さん(3年)は「髪型は、長かったり奇抜なのは駄目。基準は先生によって違って、体育の先生とか厳しい先生もいる。ばれると怒られるので、怖い先生だとビビっちゃう」と話します。
公立高校に通う広樹さん(1年)と2人の同級生からも「普段はシャツのボタンは全部留めて、ネクタイをする」「式典では夏でもブレザーを着る」「かばんは背負っちゃ駄目」など多くの校則が出されました。「身だしなみ」に関する規定だけでなく「授業中に携帯電話を使ったりバイブが鳴ったら、1回目は没収されて放課後に返してもらう。2回目は親が同席して面談になる」「部活などでも、バッグは学校指定の物以外は使っちゃいけない」など多岐にわたります。広樹さんは「バスの遅延による遅刻を認めない。都会ではよくあるから、遅延を予想して行動しないといけない」と教員に言われたといいます。同級生は「月3回遅刻すると先生7人に指導されて『就職してから困る』『会社では認められない』と怒られた。威圧感が半端なかった」。
「集団生活だから、校則はある程度必要だと思う」と勇也さん。広樹さんらは「守ってない校則もあるけど、ないと駄目じゃないかな」「社会人になってから、社会性がないと困るから」と口々に言います。

手帳

広樹さんらが通う高校の生徒手帳。アルバイトを希望する生徒は多く「実際は言えば許可される」という

おかしなルールに意見言っていい
校則に不満を持つ生徒も少なくありません。静香さん(1年)は、集団生活を送るために校則が必要だと感じていますが「『スカート丈は膝の上下2㌢』とか厳し過ぎる」と言います。「カラーコンタクトとか、生徒の健康や安全に関わるものはあってもいいと思う。校則は最低限の決まりとしてあったらいい」
隆弘さん(2年)は「制服を着ないと授業に集中できないわけじゃない。緊急の時に連絡を取るために携帯電話は必要なのに、中学のころは禁止されていた。学校生活を送る上で必要なものと不必要なものを見極めてほしい」と話します。隆弘さんは昨年夏に戦争法案反対のデモに参加し「おかしい」と思うことに抗議する「勇気をもらった」と言います。「校則は社会のルールの練習みたいな感じ。おかしなルールだったら意見を言っていいと思う」