実践 探求 成長 専門科で学ぶ魅力

デザイン科、調理科、園芸科など普通科以外の専門科を置く高校が増えています。「実習を通じて自分の成長が分かるのが面白い」「自分たちが作った野菜を『おいしい』と言ってもらえてうれしかった」など、さまざまな専門科に通う高校生にそこで学ぶ魅力を聞きました。(高校生は仮名)

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漫画家目指して選んだ まさきさん 美術科3年
5教科の他に素描(鉛筆デッサン)や美術史、デザイン構成などを勉強しています。先生の話を聞いて勉強するのは得意じゃないので、授業で絵を描けるのが刺激的です。1年の時に描いた絵を見て、自分の成長が見られて楽しいです。苦手なのは色塗り。克服したいと思って色彩の授業を選びましたが、そうそうにうまくなるものじゃないので苦戦しています。
もともと絵を描くのが好きで、漫画家になりたくて美術科を選びました。小学生のころは、ノートに漫画を描いて友だちに見せたりしていました。漫画はストーリーが重要で、いい話を支える絵作りに学校で学んだ基礎が生きると思います。漫画家への道は甘くないので、あきらめずに夢を追いたいです。

経済学んで社会見える こうたさん 商業科
定時制高校の商業科に通っています。商業科では簿記やパソコン、経済学を学んでいます。先生との距離が近く、質問もしやすいので分からないところがあればすぐに聞けるのがいいです。経済学では、経済と絡めて世界史を学び、戦争の背景に経済も関係あるということが見えてきます。政治と経済は密接に関わっているということも分かるし、世界情勢に結び付けて考えると授業が面白くなります。
将来はマッサージ師になりたいと思っているので、高校卒業後はマッサージの技術を学べる学校に進学を考えています。今習っている実務なども生かせると思います。商業科の授業だけでなく、生物の授業が楽しく、体のしくみなどを知れるのでマッサージの基礎知識にも役に立つかなと思っています。

自分の成長が見える あきらさん 調理科1年
調理の勉強をしています。週1回生徒の昼食を作る実習があります。1時間目に国語の授業をして2、3時間目は調理を行い、昼に作った物をみんなで食べます。
校外活動として「レストラン」も行っています。そこには地域の人や保護者も訪れます。3年生が調理をして、1年生は接客や皿洗いなどのサポートをします。料理を「おいしかったよ」と言ってもらえるとうれしいし、もっとがんばろうと思えます。
料理と子どもが好きなので将来は給食調理員になりたいと思い、この高校を選びました。実習をしていて自分の料理の幅が広がるのが面白いし、野菜を切る速度が上がるなど自分の技術が目に見えて上がっていくのがやっていて楽しいです。今後もさらに料理の技術が上がるようにがんばりたいです。

自然について学べる ようすけさん 森林科学科1年
農業授業は5教科の他に、森林に関することや道具の使い方についての実習があります。植えた木に太陽の光が届かず成長の妨げにならないよう、雑草を刈る実習もあります。植えた木も一緒に刈ることのないように造林鎌(右写真)を使い、丁寧に刈らなくてはいけません。そういう作業がある日は本当に疲れます。授業ではちゃんと森林を守っていくことがとても大事だと習いました。
自然が好きだし、他の科ではできないようなことや新しいことを覚えていく勉強がとても楽しいです。木について詳しくなるので、食べられる木の実を探したり、友だちとクワガタを採りに行くときにどの木によくいるのかも分かります。
進路は、森林に関係することも選択肢にあるけど、統計学の研究職にも興味を持っています。

作る喜び感じる たかしさん 園芸科学科2年
メロン野菜の栽培や草花の育成を勉強しています。もともと祖父が持っていた畑と田んぼで農作業を手伝う中で、季節に合った野菜を作って食べる生活に楽しさを見つけ、農業を勉強したいと思うようになりました。
最近は、自分たちで作ったメロン(右写真)を収穫しました。温度や湿度、土の具合などの育成環境を教室で学び、実習で除草など細かい管理をしました。どうしたら「作業が楽になるか」「成長が良くなるか」と、同じ班の友だちと意見交換しながらとりくみました。小さなミスで作物の出来が全然違います。慎重にやらないといけないので緊張感がありますが、その分できたときはとてもうれしいです。
野菜を作るときは「人に食べてもらう」ということを考えています。これからも、野菜をしっかり育てるために知識や技術を学んで洗練させていきたいです。

(7面につづく)