2017新成人意識調査 願い、不安、続々 政治に希望が欲しい

民青同盟は8、9日、全国で成人式宣伝と新成人意識調査のアンケートを行い、946人から思いを聞きました。学費や働き方などで実態や不安が次々に出され、青年を苦しめる政治の解決に向けた野党共闘のとりくみは新成人に希望を広げました。各地の宣伝の様子と新成人の思いを紹介します。(文中は一部仮名)

1面③
学費、働き方…「改善してほしい」
1面① 「社会や政治に望むことは何ですか?」の質問では「学費値下げ、給付制奨学金の創設」が一番多く31・9%で、「ブラック企業・ブラックバイトの根絶」(27・1%)「貧困・格差の解消」(21・4%)「最低賃金、給料の引き上げ」(22・9%)と、学費や働き方、生活の改善に新成人の要望が集まりました。対話では、日本の高学費と不十分な奨学金制度に苦しみ、働き方や生活に不安や困難を抱える実態と、「何とかしてほしい」という切実な願いがあらわになりました。
中央委員会が行った渋谷区の成人式宣伝では「高校から奨学金を借りて300万円になる」(男性、大学2年)「高校時代のアルバイト先がブラックだった」(男性、大学生)などの深刻な実態が出されました。
1面② 「将来はメディアの仕事に就きたい」と言う男性(専門学校生)は大手広告会社・電通での新入女性社員の過労死事件に触れ、「テレビ局の働き方もきっとブラック。新人がこき使われるのではないかと今から不安になる」と話します。
盲導犬の訓練士を目指している木村加奈さん(大学2年)は「(訓練士の)給料は高くないと聞いて、奨学金の返済が心配になった。将来の夢をあきらめたくない。国の予算を優先的に使って給付制奨学金を増やしてほしい」とうったえました。

野党共闘に期待したい
「昨年7月の参議院選挙に行きましたか」の質問には「行った」が54・3%で、「行かなかった」(40・5%)を上回りました。「安倍自公政権の進める政治について、おかしいと思うことはありますか?」の質問には全体で8割が回答。安倍政権に対する新成人の不満や不安の高さを示しました(右下図)。「安倍政権の政治を変えるために『野党と市民が共闘して新しい政治をつくろう』とする動き(野党共闘)についてどう思いますか?」の質問には「期待している」「内容を気にしている」が合わせて38・5%となりました。
グラフ 前出の木村さんは安倍政権について「勝手過ぎる」と批判します。一昨年の戦争法の強行採決や昨年の南スーダンへの自衛隊の派遣をテレビで見て、「過去の日本の侵略戦争を連想した。政府が勝手に進めれば後戻りできなくなる。戦争になるのが怖い」と話します。昨年の参院選では「野党共闘に期待して、投票に行った」と木村さん。ツイッターで野党共闘が戦争法の廃止や立憲主義の回復を掲げていると知りました。「『戦争は嫌だ』という若者がいることを投票で示したかった」
渋谷の田畑紗枝さん(大学2年)は参院選の投票を通じて「政党や政策の情報が全然身近にないと気付いた」とふり返ります。参院選では「親に言われて投票に行ったけど、どこに入れていいか分からなくて投票しなかった」と言います。田畑さんは「もっといろんな党の政策を知りたい」と思う中で昨年12月、カジノ解禁推進法案の強行採決をニュースで知り「やり過ぎな感じがする」と安倍政権に不安を抱くようになりました。野党共闘については「(調査で)初めて知った。現政権の代わりになるか注目したい」と話します。
18歳選挙権が実現し青年の政治への関心が高まる中行われた調査は、安倍政権に変わる受け皿を探す新成人の模索を浮き彫りにし、野党共闘の政策やとりくみが届いた新成人に「政治を変えていける」という希望を広げました。(2面につづく)